8月27日に京橋で開催されたCloudflare Workers Tech Talks in Tokyo #8に参加しました。
告知サイト

Cloudflareについては以前から知っていました。
しかし、個人開発や自社・顧客案件でも使う機会がありませんでした。
そのことに、密かな焦りも感じていました。
そんなところに来て、立て続けにCloudflareとのご縁が生じました。例えば、都知事杯オープンデータ・ハッカソンでは、Cloudflareが開発環境として提供されました。私たちもこのハッカソンに応募しました。
また、先日のkintone Café Tokyoで登壇された杉本さんが、裏側の基盤として使っておられたのもCloudflare Workersでした。
もう一つは、JP_Stripes Connect 2026で、和田さんとお話しする機会があり、その場でこのイベントにお誘いいただきました。
お誘いいただいた際は、速やかに予定を確認して申し込むのが鉄則です。こういうご縁から何かが生まれるからです。実際、今回も生まれました。
結論から言うと、参加してよかったというのが私の感想です。
Cloudflareの可能性を知ることができました。個人開発の用途はもちろん、kintoneの外側のサービスとしても使えることを存分に感じました。これは大きかったです。
特に後で示すnoteにも書いた通り、まったく技術経験のない方がAIと議論しながら、サービスを作り上げてしまった事例は、このイベントのクライマックスだったと思います。
これによって、私の中でCloudflareの位置づけが一層明確になりました。
以下にざっと振り返ってみようと思います。

まずは私をお誘いいただいた和田さんから、本日のイベントの紹介や注意事項や各セッションの紹介がありました。

続いては、mono (消しゴム?さんから「全てをCloudflareで完結させる(仮)」です。
『一心精進』というサービスを構築するにあたり、Cloudflare WorkersからAWSに接続した事例です。
一心精進とは、全国のクイズ大会参加者向けサイトだそうです。主に全国のクイズ大会情報をアップされているようです。
AWSにリクエストを送る際は、IAMユーザーの認証情報を用います。その際にawslabs/aws-sigv4-proxyを使う事で、AWSの署名プロトコルSigV4を用いてリクエストに署名できる仕組みです。
私がこのロジックで実装する機会があるかどうかは怪しいのですが、こういうトンネリングの手法は、概念だけでも知っておくべきでしょう。
Cloudflareで全てを完結させるために(仮)
をmonoさんから。
Sigv4を用いてトンネル経由でAWSへ。
一心精進というサービス。#workers_tech pic.twitter.com/QUeL3LpA5D— 長井.祥和 (@akvabit) August 27, 2026

続いてsh1maさんから「Performance Tuning Containers – AWS Lambda MicroVMへの挑戦」
Cloudflare Containersは、コンテナイメージをCloudflare上で実行し管理する仕組みです。
ところが、この仕組みは、AWSのLambdaで用いられるMicroVMベースの実行環境、すなわち同様のコンテナイメージを実行する仕組みに比べると起動が遅いので、それを覆してみたと言う話です。
sh1maさんがAIに聞いたところ、VMスナップショットと言う仕組みで、ビルド時のマシン状態を保存し、それを復元することによって起動が速くなるそうです。
それに対して、Cloudflare Containersをチューニングし、CRIUとWorkers Cacheを用いて起動を速めた話です。
最近、私はすっかりコンテナやキャッシュを操作する実装からは遠ざかっています。
刺激を受けました。
Performance Tuning Containers – AWS Lambda MicroVMへの挑戦
ということでsh1maさんから。
CRIUを使ってコンテナを初期化なしで早く立ち上げる。なるほど。#workers_tech pic.twitter.com/8xGQAC7b99
— 長井.祥和 (@akvabit) August 27, 2026

続いてわでぃさんから「大企業向けSaaSを作ろうとして Cloudflare を調べたら、自分のアーキテクチャの常識が1つ壊れた」
ということで、私もCloudflareのサービス群をここで学びました。
WorkersとはAWS Lambdaに当たるサーバーレス実行環境です。
R2とは、オブジェクトストレージのことです。
Queuesは、キューのことです。
KVとはキー・ヴァリュー型のデータストアでキャッシュを保持できます。
Durable Objectsとは、ステートフルな処理を実現する仕組みです。
D1とはデータベースのことです。
これらを用いれば、中小規模の企業向けのSaaSであれば構築できてしまうとのことです。私の感覚でもこれらのサービスを組み合わせれば、中小企業向けのSaaSは作れると感じます。
わでぃさんは、大規模向けSaaSに必要なインフラについて触れられました。つまりスケーラブルかどうかという観点です。
特にD1データベースのスケーラビリティについて、テナントを細かく分けて管理する考えを示してくださいました。
この考えはなるほどと思いました。データベースの容量が10GBでも、この設計でマルチテナント化すれば管理できる。これはkintoneのアプリの分け方にも通じるところがありそうです。学びになりました。
大企業向けSaaSを作ろうとして Cloudflare を調べたら、自分のアーキテクチャの常識が1つ壊れた
をわでぃさんから
ちょうどうちも検討を始めてたりする。#workers_tech pic.twitter.com/mk11yyJtNZ
— 長井.祥和 (@akvabit) August 27, 2026

続いて濱崎竜太さんから「Laravel × Durable Objectsで実現するイベント向けライブ翻訳」
先ごろ、日本でLaravelのカンファレンスが開催されました。それにあたり、海外から多くの技術者が来場したそうです。
その際、イベント会場で用いる同時翻訳サービスを開発されたということです。
これ、濱崎さんが提示されたQRコード経由で私も使ってみましたが、とても使いやすいです。
最近、私は英語のカンファレンスには参加していませんが、それでもとても使ってみたいと思いました。
WebSocket Serverを使って同時通訳を実現しています。それを実現するためにCloudflareのDurable Objectsを活用した事例です。
濱崎さんの登壇から、Cloudflareの使い方の勘所が理解できました。
実例としてとても良いと思いました。
Laravel × Durable Objectsで実現するイベント向けライブ翻訳
濱崎竜太さんより
yoyoというマルチ言語の同時翻訳サービス。これは使うかも。https://t.co/DQCnSE5EU6#workers_tech pic.twitter.com/SV1RIsklS3
— 長井.祥和 (@akvabit) August 27, 2026

続いてBoyuさんから「メルカリがCloudflare Imagesを導入した話」
メルカリさんもCloudflareを使っているとは知りませんでした。
Boyuさんの登壇によると、メルカリではCloudflare Imagesを用いて、投稿された商品の写真の最適化を図っています。メルカリのように膨大な商品数を扱うサービスでは、画像表示や変換、転送のコストも馬鹿になりません。
そうした管理の多くを、Cloudflare Imagesを使ってコスト管理を行いつつ、効率的なサービス運用に活用されているそうです。
また、画像表示URLへのリクエストなど、メルカリの画像表示の根幹のノウハウや、移行に関する作業など、画像を扱うエンジニアにとっては参考になる内容だったと思います。
最近の私はこうした実装からほとんど離れてしまっています。
技術屋さんとして寂しさを感じます。
メルカリがCloudflare Imagesを導入した話
Boyuさんから。
メルカリさんもCloudflare使ってるのや。#workers_tech pic.twitter.com/nXCibvf8Jy
— 長井.祥和 (@akvabit) August 27, 2026

続いてたかはしさんから「15分でCloudflareのサービス全部紹介できるかな?」
このセッションはもう圧巻でした。
kintoneをメインで扱っていると、AWSすら最低限のサービスしか扱わなくなります。AWSの膨大なサービス群のほとんどを知らなくても案件はたくさんやってきます。そして、さらに疎遠になっていく悪循環です。
ましてや、CloudflareのサービスはAWS以上に知らないものだらけです。
たかはしさんは、Cloudflareの108個のサービスの全てを紹介してくださいました。残り時間がカウントダウンされるリアルタイムアタック形式で、マシンガントークでサービスを次々と紹介していきます。
これらのサービス群は、知識として持っておいた方が良いと思います。折に触れて、私も学んでいきたいと思います。
ですが、考え方を変えてみます。今の私は、現場の技術者というよりも、経営者・営業担当としての側面の方が強くなっています。
その立場から考えると、こうしたサービスに関しては、最低限の知識を持っておけばよいのではないか、という気にもなっています。
kintoneを用いた支援をしていると、こうした知識がなくても、案件は次々と消化できるのですから。
ただし、kintoneだけでは完結しないシステムも、弊社ではたくさん扱っています。そのような場面で、このセッションでたかはしさんが語ってくださったような程度の知識を持っていれば、概要図を描けます。ここで語られたサービスの知識は覚えておくべきと感じました。
15分でCloudflareのサービス全部紹介できるかな
高橋さんから
これは大変や!
私も知ってるのが色々とあるが、知らないのが多い!#workers_tech pic.twitter.com/poFAQEHzU3
— 長井.祥和 (@akvabit) August 27, 2026
最後に宮本佳林さんから「アイドルから見たもの作りの本質」
こちらのセッションは、オープニングの時点から宮本佳林さんの写真は絶対に撮らないでほしいという注意書きがあったため、私も写真は一切撮っていません。
ただし、以下のYouTubeの中に、登場しておられます。他の登壇者の登壇内容もここに含まれています。
また宮本さんのオフィシャルのブログでもこのイベントのことが紹介されていました。
宮本さんの登壇に関しては、私もnote「8月28日 非技術者を支援するヒントを得られました」
で取り上げました。https://note.com/akvabit/n/n0477ec2d08e2
普段からステージに立ち、観客の前でパフォーマンスされている宮本さんだけに、プレゼンテーションはお手の物。
それだけでなく、非技術者が利用者のことを考え、その観点からシステムを構築する際の姿勢において学びがありました。
アイドルは舞台上で、客席の観客一人ひとりと1対1の関係を築く仕事です。
実際には多くのファンを相手にするため、関係性は1対Nです。
ですが、ファンからの視線では、1対1のように感じさせることは、ファンサービスの観点では当然の考えでしょう。
不特定多数になるべく均等のサービスを提供する考えではなく、なるべくファンに寄り添ったシステム構築になるのは当然ですし、この姿勢は見習うべきと思いました。
宮本さんの登壇に関しては、このイベントが終わった直後から様々な方がnoteに感想やレビューを投稿していました。私も2、3本の記事を拝見しました。
多くの方が、宮本さんの登壇に衝撃を受けておられたようです。
このイベントが終わった後も、Qiitaのイベント等でも宮本さんが登壇するとのプレスリリースを見かけました。技術者コミュニティに与えた宮本さんのインパクトは相当なものだったと思います。
私としてもとても勉強になりましたし、刺激になりました。
こういう技術者でない方がプロ顔負けのサービスを作れる未来はすでに来ていますが、あと10年も経てば、宮本さんのような存在は当たり前になっていくでしょう。
アイドルから見たもの作りの本質
宮本佳林さん
というわけでここは写真はなし。
コードを知らなくてもバイブコーディングのみ!
Udemyで学んだそう。こういう方がこれから増えてくるはず!#workers_tech
— 長井.祥和 (@akvabit) August 27, 2026
さて、皆さんと写真を撮りました。

正直、今の私にとっては、Cloudflareを習得する時間がありませんし、習得したとしても、案件の提案には至らないでしょう。
私がやるとすれば、おそらく趣味の世界になるはずです。
ですが、会社としてCloudflareを用いたシステム構築には、早めに触れておく必要がある。そんな危機感を感じました。kintoneの周辺の仕組みとしては早めに提案に持ち込みたいと思います。
今日はありがとうございました!お誘いもありがとうございます😊
ネットワーキングは作業のため辞去しましたが、また参加させていただきます!#workers_tech https://t.co/P8yC6xXehM
— 長井.祥和 (@akvabit) August 27, 2026
登壇された皆さん、会場におられた皆さん、お誘いくださった和田さん、ありがとうございました!

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