5月30日にSORACOM UG 山梨 #1を主催・登壇しました。
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今年の年始の私の目標の1つとして「山梨で新たなコミュニティーを作る」を掲げていました。
その目標に沿って1月に準備を始め、SEEDPLUS社の前嶋さんのご協力も得て、支部設立等の合意をいただきました。それが2月のことです。
3/17の夜には前嶋さんとSORACOM社エバンジェリストの松下さんことMaxと打ち合わせを行い、5月の連休明けにはハンズオンのテキストも準備し、レビューしてもらうスケジュールを定めました。
それを受け、連休の間にシナリオ作りを進め、GPSマルチユニットからSORACOM Fluxを経由して、kintoneにつなぐ実装もハンズオンシナリオのテキストもほぼ作り終えることができました。
準備の甲斐があって、レビューではMaxからは軽微な修正だけでほぼお墨付きをいただき、少しの修正でハンズオンができる準備が整いました。
さて、開催の前日になりました。別件の忙しさにかまけ、さらに準備はほぼできたとの慢心から、私は1ヶ月の間、ほぼ準備をしませんでした。


前日、甲府のお客様のもとで商談に臨んでいた私は、はるばる高知から、片岡幸人さんが先入りで甲府まで来てくださっていることを知りました。「これはお声がけや!」と連絡して合流した後、ほうとうのお店「紅梅や 甲府本店」やワインのお店「フォーハーツカフェ」をはしごして、高知からの大切なお客様である幸人さんを歓待しました。
そんなわけで、前日もまったく準備に時間を割かなかった私。明日は明日で何とかするつもりでした。
そんなふうにしっかりと油断していた私でした。
ところで私はSORACOM社の人ではありません。とはいえ、kintone CaféとSORACOM UGの共催イベントには今まで3回参加したことがあります。高知、鎌倉、そして和歌山。3回ともすべて登壇しました。また、鎌倉の時は主催も仰せつかっていました。
そうした経歴を目に留めていただいたのか、SORACOM Discovery 2023では、コミュニティーとの連携事例の一つとして、kintone Caféを代表する形でオンラインで登壇する機会もいただきました。
また別の機会ではSPSパートナー会という名のSORACOM社のパートナーが集まるイベントで、SORACOM Fluxを用いた連携の実例をSORACOM社の本社で収録する機会をいただいたこともあります。
ところが、私はまだIoTデバイスの使い方について熟達していません。また、実案件でSORACOMデバイスを使った納品事例はほぼありません。コミュニティーやデモ程度であれば、何度か経験は積んでいる私。ですが、実装ベースではほぼ素人に近いといえます。
そんな背景に加え、今回会場として使わせていただく澤田屋本店さんの2階にある「espace・櫻町」は会場を申し込む際に2回ほど視察させていただいただけです。

さて、その前提で当日を迎えました。そして、当日はあわや開催失敗かと思わせるアクシデントがありました。すべては私の確認ミスです。
当日の朝、開場の1時間半ほど前に、澤田屋本店さんに行きました。階下で挨拶し、上のスペースで1人、設営を始めました。机も椅子も並べ、大枠のレイアウト決め、さて順調と思った私。そろそろプロジェクターの設定を、と思って青ざめたのです。
あれ?プロジェクター?一瞬混乱してプロジェクターの手配がどうだったか分からなくなりました。澤田屋さんにもお伺いしました。ところが、そもそも澤田屋さんにはプロジェクターのご準備がありません。そもそも、我々で準備しなければならない話になっていたことを思い出しました。そうや、甲府の家にあるプロジェクターを使う話になってたんや!
そのプロジェクターがどこに行ったか分からないのです。
慌てて妻に電話をしました。
「プロジェクターってどこにある?」
と聞くと、家にあるとの答えが。
そこで、他にやれるべき対策がないか、頭をフルに働かせました。
その結果、澤田屋本店さんから1.1kmほど離れた家に早足で取りに行きました。
家につき、妻と電話しながらプロジェクターを確保し、バッグの中にコードも入っていることを確認し、他に忘れたものがないかを確認し、「espace・櫻町」へと戻りました。
ところが、その最中にわが家から持ってきたプロジェクターは、いわゆる簡易的なもの。しかも、コントローラーが今見当たらなくなっているため、使えるかどうかわからないとの情報が入ってきました。
しかも「espace・櫻町」に着くと、プロジェクターの電源のコネクターが合わないという致命的な問題が発覚しました。
その間も頭をフルに回転させた私は、プロジェクターの入手をどうするか知恵を絞っていました。妻に山梨で培ったコネクションを総動員してもらい、プロジェクターの手配をお願いしました。すると妻から河西和奈さんに連絡が取れたとのLINEが。河西和奈さんは山梨タンクや甲府経済新聞や愛宕園を運営していて、妻とは何度もイベントで協力し合っています。その河西和奈さんがわざわざ1キロほど離れた場所から、プロジェクター持ってきてくださるとのご連絡がありました。
その間にも足りない電源コードを澤田屋本店さんからお借りしました。さらにわが家から持ってきたプロジェクターにつなぐACアダプタのコネクターはMaxが手持ちのもので使えることが発覚しました。

そうしている間に、参加者の皆さんも次々と会場に到着し、席も埋まり始めました。
その最中、やってきた河西さんがプロジェクターを持ってきてくださいました。そしてそのプロジェクターが無事に投影できました。パソコンとつながることも確認できました。本当に河西さんには感謝です。それが開演の15分前。本当にぎりぎりでした。
私はプロジェクター利用を諦め、Zoomで画面共有をして凌ぐことも覚悟していました。が、河西さんや妻のおかげもあって間に合いました。大感謝です。
さて、プロジェクターさえあれば、もう後は何とかなります。今までにもこうしたイベントの運営は何度もしているし、アドリブで乗り切る自信もあります。なんならプロジェクターが映らなかった経験も何度もしています。
会場には結局15名の方が集まり、机は既にいっぱいで、椅子もあと数脚で埋まってしまう盛況でした。

今回、司会進行は前嶋さんにお願いしていたので、私は特に話しません。

そして急遽登壇をお願いした澤田屋本店さんからは、「espace・櫻町」の説明及び、澤田屋さんの紹介や下のお店で買い求められる様々な商品の紹介をしてくださいました。

その次は、参加者の皆さんからの自己紹介です。
今回は、地元山梨を中心に長野、埼玉、東京、神奈川、静岡、そして遠くは幸人さんが高知から駆けつけてくださいました。
それぞれにバックグラウンドも違い、立場も興味も違う皆さんが、甲府に集ってIoTを肴に一つのコミュニティを形成する。それは本当に素晴らしいことです。

さて、続いては、MaxにIoTデバイスの説明をしてもらいました。
「IoT ? AI / IoT プラットフォーム SORACOM」というタイトルで。


今まで私は、kintone Café側の参加者または主催の立場からMaxのお話を聞いていました。しかし、今回はSORACOM UG側の立場で聞いています。それが新鮮です。
SEEDPLUSさんの事例にも触れてくれたMaxは、かつて私がkintone Café 神奈川で話した「IoTってさー、データ入力が人力じゃなくてデバイスが直接やってくれるんだねー」の発言を引用してくれました。これも良きです。
余談ですが、この発言は、この2月にもkintone Café 和歌山 Vol.6 & SORACOM UGの共催イベントで「某氏曰く」になってたのを、その場で「長井って入れて下さーい」と伝えたのですが、それをきちんと反映してくれたのはさすがMaxです。

Maxの話は、私の知識が足りない範囲なのでいつも参考になります。
IoTはデータだけを相手にするのではなく、実環境のリアルが相手です。データだけであれば、AIにとって変わられるリスクは濃厚かもしれませんが、リアルをAIがカバーするのは当分先の話でしょう。そして、デジタルとリアルを結ぶ導線は必ずビジネスの導線でもありますから、その部分が効率化されれば、ビジネスは変革されるはずです。
私はまだ、IoTを使ったビジネスできちんと利益が上げられるところまで達せられていません。ただ、この分野においては今後もチャレンジを絶やさずにありたいと思っています。
Maxからは最後に7月に予定されている。SORACOM Discovery 2026の告知もきっちりと。いつもながら隙のないセッションでした。

そして続いては私の出番です。ハンズオンの担当として1時間近く皆さんに説明を行いました。
上に書いた通り、今回はSORACOM UGです。そのため、本来は他のサービスとつなげる必要がありません。
ですが、私の方でGPSマルチユニットからSORACOM Fluxを経由しての最後はkintoneに繋げさせてもらいました。
SORACOM Lagoonに貯めるデモにしても良かったし、今回は途中経過でSORACOM Harvestにデータを貯めるため、そこで終わらせる選択肢もありました。が、クラウドの可能性を感じていただくためには、外のクラウドとつなぐ事は必要だと判断しました。
実際、今回の参加者のうち半分以上の方がkintoneを触ったことがなく、別のクラウドサービスを使ってもらう良い機会になったと思います。
ハンズオンの中では、皆さんにGPSマルチユニットへのSIMカードの挿入とインストールに苦労してもらいました。これはkintone Café 和歌山 Vol.6でも皆さんが苦労していた作業です。そして、何を隠そう、和歌山ではメンターの立場であることをよいことに、挿入作業をサボった私も、連休中にこの作業の深淵さにはまったのです。
誤った向きでSIMカードを入れてしまい、それが抜けなくなってしまいました。二進も三進も行かなくなり、詰みました。その時、たまりかねて前嶋さんにヘルプを頼みました。前嶋さんからはピンセットでSIMを抜くことをアドバイスいただきました。私はそれまでもピンセットで抜こうと必死でしたが、やりとりの後にもう一度無心で「ピンセットSIMチャレンジ」に挑みました。そして苦心の末に誤って入り込んだSIMカードを抜き出し、そして正しく入れ直すことに成功しました。
私の場合、ストッパーをSIMが乗り越えてしまい、そのために正しい位置で止まらず、しかも蓋は正常に閉まったため、正しい位置で認識されなかったのが原因でした。
こうした作業はソフトウェア開発者には慣れぬ作業です。不器用な私には最大の難関がこの作業でしたが、参加された皆さんは突破し、その後の設定に関してもかなり順調に進めていただきました。
そしてGPSマルチユニットを窓際に置いたりして、苦心しながら、緯度経度の受信にも成功し、徐々に晴れやかな顔が増えていきます。最後まで数名の方が受信に苦心していましたが、タイプミスなど順次解決し、全員がハンズオンを完走することができました。
そして会場の外へとGPSマルチニットを持ち出し、緯度経度が一定時間ごとにkintoneに溜まっていく様子を体感してもらいました。
上述のkintone Café 和歌山の時は◻︎い芸人こと高橋さんがGEOフェンシングの技術を紹介する趣向を外出先で披露してくれました。しかし、今回はそうした趣向は無し。
その代わりに澤田屋本店から甲府城までの道を散歩し、つい去年ぐらいにできた、江戸時代の町並みを模した「小江戸甲府 花小路」と名付けられた商業エリアまでの道を参加者でもあるFirst AI社の千野さんに案内してもらう趣向を用意しました。千野さんはやまなし観光大使にも任命されており、まさに適任。
なお、この趣向が決まったのは、ハンズオンの最中というか、ハンズオンが終わって街に出ようか、というタイミングでした。その場のノリのアドリブですが、これがまたよかった。
皆さんに甲府の街を体験していただくと同時に、甲府城の下にまで行き、この城が擁する壮大な石垣の芸術も見ていただくことができたのはよかったです。また、亀屋座の中に入って皆さんと写真を撮ったり。
皆さんと無事に澤田屋本店まで戻ってこれたことで、私にとっては今回のイベントは半ば成功が確信できました。やり切った感が強かったです。
さて、そこからはLTタイムです。

最初はこにゃさんから。こにゃさんは今回、長野からやってきてくださいました。
「グラフDBとIoT」というタイトルでした。この内容は興味深いものでした。
私は長年リレーショナルDBを使っていますが、ようやく最近はNoSQLのアーキテクトにも慣れてきたところです。そして、こにゃさんのLTによって新しい概念=グラフDBを学ぶことができました。
私は、グラフDBは実務でも実験でも全く使ったことがありません。そのため、とても興味深かったです。柔軟かつ、スケーラブルで、動的な関係性を表すのに適した形式のようです。まだ実務で使う機会も、きちんと調べているわけでもありません。ですが、私の中でグラフDBは、知識として持っておくべきと考えます。
特に関係性をAIがきちんと辿ることのできる設計になっているため、RAGなどの活用に適しているそうです。
SQL文で言うJOIN句の代わりにMATCHステートメントで関係性を定義するなど、興味深い仕様です。とても良い学びをいただきました。

続いては、大口さんによる「Wio BG770Aで写真をSORACOM Harvestに送る話」ということで、まさにIoTに特化したコミュニティの醍醐味というか、面白さが詰まっていました。
光伝送など、WAN/LANの潤沢な伝送回路に慣れてしまった私たち。つい20年ほど前までは10BASE-TのLANケーブルを引いては、ネットワークの輻輳に悩んでいたはず。ところが、もうそんなことは忘れてしまいました。
ところが、LTE通信の場合、パケット投げ放題とはいきません。そして画像の送信においては、画像の品質と通信パケットの負担がトレードオフなのかもしれません。その制約の中、どうすれば高品質のデータが伝送できるのか。ここにエンジニアの腕の見せどころがあることを感じました。

続いては前嶋さんから。「IoTデバイスをいろいろ使ってみた話」ということで、いきなりAIながいくんが出てきたり、前嶋さんが手掛けてきたデバイスのあれこれが照会されます。
これまた、SORACOM UGならでは。kintone Caféとは違う特色が出ているのが良いですね。
なんとか私も、こうしたデバイスを用いた提案ができるようにならねばと思いました。
さて、続いては皆さんで集合写真。その前に会場の撤収などを済ませました。
ここで千野さんは別の用事があり、移動のため途中退室されました。千野さんありがとうございました。そして、写真に間に合わず失礼しました。

集合写真は澤田屋本店の入り口で撮っていただきました。で、皆さんもハンズオンの時間に澤田屋さんのドリンクや和菓子(くろ玉など)をたくさん注文していただき、帰り際にはお土産もたくさん買ってくださいました。
澤田屋さんにとっても私たちの利用が次につながればよいと願います。実際、「espace・櫻町」のことを知らなかったと言う方もいらっしゃいました。そうした方にご利用いただければ。
まずは澤田屋さんには感謝です。


さて、懇親会です。
今回は事前に澤田屋さんから歩いて二、三分の場所にある「Hops & Herbs」を予約していました。
こちらでは皆でビールを頼みました。


また、懇親会では通信やデバイスについてのマニアックな話題が印象に残りました。言うまでもなく私には全くわからない話題でした。でも、こうした話題が自在に語り合えることもコミュニティの良さです。

そして、二次会は近くの「はうたう」さんへ。こちらでは五名でがっつり飲み食いしました。
こちらでも楽しくいただくことができました。ほうとうに日本酒。ここではMaxのコミュニティに関与する温度感というかSORACOM社としてのポリシーのようなものも聞かせてもらい、とても参考になりました。これから私が山梨や他の場所でコミュニティを主催したり、立ち上げる時に。
ちなみに今回をもって、SORACOM UGは山梨で活動するITコミュニティの一つと認知いただきました。11月に予定されているテック無尽にも山梨のITコミュニティの一つとして出展させていただく予定です。
色んな意味で楽しみになった一日となりました。
この日ご参加いただいた皆様、河西和奈さん、会場の澤田屋本店様、愛妻、ありがとうございました!
こちらは、私がまとめたポストまとめです。
Posfie ポストまとめ


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