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売文生活

興味を惹かれるタイトルだ。本書を一言でいえば、著述活動で稼ぐ人々の実態紹介だ。明治以降、文士と呼ばれる業種が登場した。文士という職業は、時代を経るにつれ名を変えた。たとえば作家やエッセイスト、著述業などなど。彼らが実際のところ、どうやって稼...
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虚ろな十字架

大切な人が殺される。その時、私はどういう気持ちになるのだろう。想像もつかない。取り乱すのか、それとも冷静に受け止めるのか。もしくは冷静を装いつつ、脳内を真っ白にして固まるのか。自分がどうなるのか分からない。何しろ私にはまだ大切な人が殺された...
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UNDER THE DOOM 下

バービーの逮捕で幕を閉じた上巻。米軍によるドーム破壊の試みはすべて失敗し、チェスターズミルの解放にめどがつかない。外界から遮断されたチェスターズミルで、このままレニー親子の独裁体制は盤石になってしまうのか。上巻で著者が丹念に織り上げた59人...
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UNDER THE DOOM 上

あとがきで知ったのだが、本書は、著者の作品のなかで三番目に長いそうだ。著者のライフワークともいうべきダーク・タワーシリーズは別格として、『ザ・スタンド』、そして『IT』、続いて本書の順なのだとか。小説はただ長ければいいというものじゃない。長...
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広島 昭和二十年

2016年も師走に入った。師走とは一年を総括する時期だ。今年一年、日本国内ではさまざまなニュースが報じられた。人によって印象に残ったニュースはそれぞれだろう。私がもっとも印象を受けたのは、オバマ大統領が広島の原爆記念碑に訪れ、献花したニュー...
映画を観、思いを致す

ブレードランナー 2049

不協和。本作を一言で表すとするならば、この言葉がふさわしいのではないか。本作を通して一貫しているのは不協和だ。それは背後で流れているスコアからしてそう。不協和音が全編にわたって流れ続け、観客は嫌が応にも本作のテーマが不協和であることを意識さ...
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黄昏のベルリン

著者の作風には、二つの要素が欠かせないと思う。それは、叙情の香りと堅牢な論理が同居していることだ。叙情を表現する上で、著者の流麗な文体は似つかわしい。著者の作品には日本を舞台とする物語がある。それらを紡ぎ出すうえでも流麗な文体は長所となって...
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帝国ホテルの不思議

2016年。帝国ホテルとのささやかな御縁があった一年だ。それまで、私と帝国ホテルとの関わりは極めて薄かった。せいぜいが宝塚スターを出待ちする妻を待つ間、エントランスで寒気をよけさせてもらう程度。目の前はしょっちゅう通るが入る用事もきっかけも...
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大久保利通の肖像 その生と死をめぐって

私が本書を読んだ頃、我が家には薩摩弁が飛び交っていた。いや、飛び交っていたというのは正確ではない。話されていた、というのが正しい。誰によって話されていたかというと、うちの妻によって。2016/11/20を千秋楽として、宝塚星組北翔海莉さんと...
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槍ヶ岳開山

日本の仏教をこう言って揶揄することがある。「葬式仏教」と。平安から鎌倉に至るまで、日本の宗教界をリードしてきたのは紛れもなく仏教であった。しかし、戦国の世からこのかた、仏教は利益を誘導するだけの武装集団に堕してしまった。その反動からか、江戸...