読ん読く 小栗上野介 忘れられた悲劇の幕臣 歴史が好きな私だが、小栗上野介はあまりマークしていなかった。幕末の日本を動かしたキーマンの一人であるはずなのに。勝てば官軍の逆を行き、負けた幕軍の中で歴史に埋もれてしまった人物。小栗上野介が世間で脚光をあびる事はなく、せいぜい、赤城山に徳川... 2019.09.23 読ん読く
読ん読く 珠玉 本書は著者にとって絶筆となった作品だ。すでに病に体を蝕まれていた著者。本書は大手術の後、病み上がりの時期に書かれたという。そして本書を脱稿してすぐ、再度の発作で亡くなったという。そんな時期に発表された本書には回想の趣が強い。著者の人生を彩っ... 2019.09.21 読ん読く
読ん読く 時が滲む朝 日本語を母語としない著者が芥川賞を受賞するのは初めてのことらしい。そのためか、本書には「ん?」と感じる表現が散見される。そうした表現は日本語の文章ではあまり見られない。それは中国で生まれ育った著者が、生まれながらにして日本語を使いこなしてい... 2019.09.20 読ん読く
読ん読く 水の女 本書の著者である中上健次氏。その中上健次氏を取り上げたのが高山文彦氏の『エレクトラ』だ。中上健次氏の生い立ちから作家としてのデビュー、そして死ぬまでを濃密に描き切った傑作評伝だ。かつて私は、中上健次氏の『枯木灘』を読んだ。だが、それから20... 2019.09.19 読ん読く
読ん読く ふくわらい 『サラバ!』が余りにも面白かったので、著者の本をすぐに借りてきた。サラバ! 上 レビュー。サラバ! 下 レビュー。本書は『サラバ!』で直木賞を受賞する前に、直木賞候補になった作品だ。『サラバ!』が私とほぼ同じ世代の大阪を描いていたため、本書... 2019.09.16 読ん読く
読ん読く バベル九朔 著者の作品の魅力とは、異世界をうまく日常に溶け込ませることにある。しかも異世界と現実をつなぐ扉を奇想天外で、かつ映像に映えるような形で設定するのがうまい。関西の三都、そして奈良や滋賀を舞台とした一連の著者の作品は、どこも私の良く知る場所なだ... 2019.09.14 読ん読く
読ん読く 星籠の海 下 上巻で広げるだけ広げた風呂敷。そもそも本書が追っている謎は何なのか。読者は謎を抱えたまま、下巻へ手を伸ばす。果たして下巻では謎が明かされるカタルシスを得られるのだろうか。下巻ではさすがにこれ以上謎は広がらないはず。と、思いきや、事件はますま... 2019.09.11 読ん読く
読ん読く 星籠の海 上 本書は映画化されるまで存在に気付かなかった。映画の番宣で存在をしったので。かつてのように推理小説の状況をリアルタイムでウォッチする暇もない最近の私。推理小説の状況を知るのは年末恒例の「このミステリがすごい」を待ってからという状態だ。本書が『... 2019.09.10 読ん読く
アクアビット航海記 アクアビット航海記 vol.11〜起業のデメリットを考える その5 p.box_intro{ background-color: #E5F6FB; padding: 1em; margin: 1.5em 0; border: 1px solid #BFE8F5; border-radius: 4px; -w... 2019.09.09 アクアビット航海記
読ん読く 手術がわかる本 本書は、紹介してもらわなければ一生読まずに終わったかもしれない。人体に施す代表的な73の手術をイラスト付きで紹介した本。貸してくださったのはマニュアル作りのプロフェッショナル、情報親方ことPolaris Infotech社の東野さんだ。なぜ... 2019.09.08 読ん読く