5月16日に「kintone Café 神奈川 Vol.21」に参加・登壇してきました。
告知サイト
kintone Café 神奈川は、何度かの運営スタッフの入れ替わりを経て、目指す方向性もだいぶ変化を重ねています。
前回の川崎市幸区で開催したVol.20より、その性格とメリットとアピールポイントがより明確になりました。
新たにスタッフに加わってくださった大野さんによるブラ散歩です。
それが好評だったこともあり、今回のVol.21から「ブラ大野」として、kintone Café 神奈川のメニューに加わりました。

今回は、それを記念する意図も込めて、私の方でkintone Café 神奈川を今のような形にした意図をお話ししました。
お話しを登壇に含めたのは、私の発案ではありません。kintone Café 神奈川を一緒に運営してくれている中さんからの依頼です。kintone Café 神奈川がなぜこんな酔狂なことをしているのか話してほしい、ということで。
先に私のスライドのURLを貼っておきます。
私のスライド
その中で話した趣旨を要約して以下に列挙します。
・神奈川県は交通網が各市区町村を網羅しており、アクセスも容易。
・私の生来の飽きっぽさもあって、同じ場所で開催したくない(今回で21市区町村目の開催)。
・kintoneのコアターゲットは、中小企業。
・中小企業の商圏は、都道府県単位より市区町村単位の方が具体的に捉えられる。
・市区町村単位でのコミュニティーのほうが、kintoneユーザーのスケールにも近く、自分ごとして解像度が増す。
・上の理由より、コミュニティの開催地域の粒度を市区町村にした方が、参加者にとって親しみが湧き、参加者の新陳代謝が上がる。
補足すると、kintoneがエンタープライズに力を入れることは、Cybozu社の経営の安定や、海外からの競争相手に対して体力をつけるためにも重要です。
ただ、kintoneのメインターゲットは依然として中小企業であることも確かです。
だからこそ、kintone Caféの参加者に占めるエンタープライズ企業からの参加者の割合はそこまで高くありません。各地で開催されるkintone Caféに新たな現地の中小企業からの参加者が途絶えず、コミュニティとして持続できているのもそれが理由だと思います。
そして、私が積極的に参加してきた理由です。
私の酔狂な目標に賛同してくださっている方々が今もkintone Café 神奈川の運営に協力してくださっています。ありがたいことです。
今回は横浜市南区での開催。ということで、私は開催の前の週に、独りで弘明寺から蒔田、井土ヶ谷と歩きました。そして、南区の地勢と産業と文化を見聞きし、体で感じました。

前の週に南区は巡ったので、本番のブラ大野では、私は皆さんと別行動。私とトーソンさんの二人で弘明寺の「みうら湯」に浸かり、南区の誇れる魅力の一つを満喫しました。
そして、大野さんと一緒の皆さんは、弘明寺や商店街を歩き回り、南区の地勢や文化、産業の様子を巡られたようです。

今回から大野さんが「ブラ大野」を本格的に始めてくださったことで、kintone Café 神奈川の全市区町村巡回の取り組みに付加価値がつきました。
その地域を知り、その地域の人を知り、その地域の風土や産業文化を知る。その体験の記憶も新たなうちにkintone Caféの本編に参加する。
地元に関心を持つ外からの方々が、地元の魅力を発見しようと興味を持ち、さらにはkintoneという共通言語を携えて一緒に学ぶ場が温まる。その姿勢に惹かれた地元の参加者と私たちの関係性は深まり、議論の奥行きも増す。
それこそがコミュニティだと思うのです。

さて、弘明寺から三々五々、南太田に移動した私たちは、南太田駅近くにある「南太田フォーラム」の三階の会議室に集いました。
開場にはなぜか「CHAGE & ASKA」の名曲たちが流され、いつものkintone Caféの雰囲気とは違います。

ほどなくして、皆さんが集まり始め、定刻に。司会の大野さんから挨拶です。
さらに、kintone Caféについての説明も大野さんに行っていただきました。大野さんありがとうございました。
そして、皆さんからの自己紹介。今回も神奈川や東京の各地からお越しいただきました。皆さんに感謝です。

続いては私から「kintone Café 神奈川の野望~なぜ地域特化なのか~」と題して話しました。その内容は、冒頭に書いたので繰り返しません。
私の登壇を受けて、皆さんからはなぜkintone Café 神奈川は全ての市区町村を巡ろうとしているのかようやく分かった!という感想を頂きました。

続いてはトーソンさんから「AIとのチームワークどうする?」という題で、バーチャルAIスタッフを組織に組み込み、人格を持たせたAIスタッフに仕事の指示を出す話です。
この取り組み、私も何人かのブログで見たことがあります。が、私はまだ仮想人格や仮想組織までは至れていません。
身近にこうしたことをやっているのは、トーソンさんが初めてかも知りません。とても素晴らしい取り組みだと思います。

私もこの辺、進めていかないとなぁと刺激になりました。私はまだ個別のエージェントを並列で実行させているだけなので。
リアルの人の組織だけでなく、ゆくゆくはこうしたバーチャルの組織も含めた形が増えるでしょう。そして、会社や事業のあり方は激変するでしょう。
私もトーソンさんの発表を見て、こうした方向性は早めに試しておかなければなぁと思いました。
「マニュアルを書ける会社は、AIを雇える会社」

続いて加藤さんからは、
「AIでアプリを作るとは、こういうことさ
~ChatGPTに宅配便伝票のイメージをアップしたらすごいことになった話」と言う題で話してもらいました。
AIでkintoneにアプリを生成させる事例は、すでにたくさん出されています。また、私自身も何度もやっています。
しかし、帳票レイアウトを読ませるところからはやったことがなく、加藤さんの発表になるほど!と激しくうなずきました。

帳票とはつまりアウトプットです。アウトプットがあるのであれば、インプットも必要。
インプットからアウトプットまで、指示を出すだけで簡単にアプリが作れ、さらにマスタアプリも作成した上でマスターとの連携をルックアップとして実装し、関連レコードも含めてできてしまう。
これはkintoneを新たに触り始めた方にとって参考になります。そして、我々導入側はもうこれくらいのレベルの実装についてはご支援する必要は減っていくでしょう。
一方で、加藤さんの例ではアプリは1対1の連携で済みます。しかし、実務にあたってはデータの加工が必要になります。また、受注からピッキング、出荷検品、発送に至るまでの流れにおいては、データの統合や分割等が発生します。そのため、kintoneの仕組みやビジネスプロセスにある程度の理解が及ばないと、AIに任せるだけでは実装は難しいはずです。
つまり、我々がご支援できる可能性はまだ多いのです。

続いてでいどりさんからは、
『kintone再定義論 「作る場所」から「つなぐ基盤」へ』と題して語ってもらいました。
でいどりさんとは、今回初対面です。
普段は大学で講師をされているとの事。しかも、ノーコードツールなどの実装や操作などを教えておられるとか。
このでいどりさんの話は、私が普段考えているkintoneなどのノーコードツールの未来予想にかなり近く、我が意を得たり、と言う思いで聞いていました。
AIが世の中のITツールを席巻し、既存のソフトウェアやサービス、例えばkintoneなどは廃れるのではないかと言う意見も見受けられます。が、私はそう思っていません。それはnoteなどで何回も書いています。

でいどりさんもまた、kintoneはAIにとってのデータの格納場所して有用である、と言う話をされておられました。
でいどりさんの話で印象に残ったのは、kintoneのフロントエンド上の制約を除外するため、AIを活用しながら別にフロントエンドのUIを作り、kintoneはあくまでもデータベースとして使うのが良いと言う点まで踏み込んでおられたことです。
私はここは若干の懸念を持っていて、イラストやUIに関しては、お客様のリテラシーや組織体系や業務フローが千差万別であり、たとえAIを使っても、UI都度作るのは大変ではないか。
それならば制約されている不便さを受け入れてもkintoneのUIを用いた方が、スキル統一や、フロー標準化や業務伝達にも良いのではないかと考えています。
でいどりさんの発表後の質疑で、私もその点を質問し、議論を行いました。

続いてヒラドさんからは「kintoneとClaude Codeのお話」と題して語ってもらいました。
うちの会社でも、4月からClaudeのTeamプランを契約し、開発メンバーの全員に使ってもらっています。
今回のkintone Caféにはうちのメンバーも2人に参加してもらっていて、そのうちの1人はkintone Café初参加です。
私からも、Claudeの使い方について内部研修は行っているのですが、外からのお話の方が理解してもらえるはずです。
ヒラドさんのお話によって、何がどう変わったのか。これからの技術者の役割は何なのかを理解してもらったのではないかと期待します。

「コードを守る役」から「道を整備する役」というヒラドさんの表現は、まさに適しています。

続いてはお楽しみ企画。今回のkintone Caféではkintone hive登壇経験者が四人そろいました。そこで、その魅力や事前準備の苦労などを語っていただきました。
大野さん、根崎さん、西田さん、ヒラドさん。
私はkintone hiveには出たことがなく、おそらく今後も立場的にも登壇することがないでしょう。
ただ、準備に大変な思いをし、大勢の人前で発表した経験が、どれほど大変かはわかります。そして、登壇したことでその後の人生を変えるきっかけになるかについても、私もたくさんの人の実例を見聞きして知っています。何よりも、私自身がkintone hiveではないとしてもたくさんの登壇経験を経て、自分の人生を変えてきました。その効果や意義は私も分かっています。
皆さんからの発表を聞くにつけ、うちのお客様にもkintone hiveに出てほしいなぁと思いました。
2018年だったか忘れましたが、一度お客様に応募していただいたことがあります。その時は書類選考の時点で落ちてしまいました。それ以降は、私も特にお客様に勧めていません。
が、kintone hive登壇の経験は、お客様にとっても大きなメリットをもたらすはずです。なので、こうした取り組みは広めていかなければ。

さて、写真撮影を皆さんで行いました。

今回の懇親会は、みなみ大田フォーラムの近くにある「焼鳥食堂 まさむね」さんで行いました。
ここでは本編には来られなかった中さんも合流し、皆さんで楽しく会話しました。
そして、本編で聞けなかったお話もみなさんからお伺いすることができました。

特に印象に残ったのは、東京や横浜の大きな会場でやるkintone Caféだったら来なかったと言う話を聞けたことです。
その話をしてくださった方は、kintone歴は、もう7、8年になるそうです。そして、今までもこうしたkintone Caféのようなイベントを知っていたそうです。それにもかかわらず、今回、南太田フォーラムと言う小規模な会場、しかも地元密着の会場だったからこそ来たそうです。
その話は、地域を巡るkintone Café 神奈川の趣旨に合致しています。今後もこうした取り組みを行うことで、まだコミュニティーに参加したことがないkintoneユーザーや開発者に来てもらえる、と言う希望につながりました。
他の方からも、今回のkintone Café 神奈川の内容がすごく良かったと言う話もいただきました。本編においてkintoneの魅力を皆で学ぶ本筋はぶれずに、地域に密着する。この姿勢に自信が持てました。
充実したkintone Café 神奈川 Vol.21でした。今回登壇された皆さん、ご参加の皆さん、本当にありがとうございました。
こちらは、中さんにまとめていただいたポストまとめです。
Posife ポストまとめ

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