物申す

また一人昭和30年代の野球を知る方が・・・

8月14日、野球評論家の豊田泰光氏の訃報が飛び込んできました。享年81歳。豊田氏は昭和30年代のプロ野球を知る上で欠かせない人物です。昭和30年代のプロ野球を語るには西鉄ライオンズは外せません。豊田氏は黄金期の西鉄ライオンズの主軸として必ず...
読ん読く

血脈(中)

中巻では、久が心中した後の佐藤家の日々が描かれる。本書の全体を通じて言えることだが、佐藤家の血脈を書き記すにあたり、著者は様々な人物の視点を借りる。本書第一章でもそれは同じ。「兄と弟」と銘打たれている本章だが、視点は八郎と節だけに留まらない...
読ん読く

血脈(上)

西宮ブログというブログがある。故郷の様子を知るための情報源としてたまに拝見している。西宮ブログでは複数の常連ブロガーさんによる書き込みがブログ内ブログのような形で設けられている。常連ブロガーさんは、それぞれの興味分野について徒然に自由に記し...
読ん読く

繁栄の昭和

いつの間に筒井御大の最新作が出ていたのを見逃していた。不定期的にWeb連載されているblog「偽文士日録」1、2ヶ月に一度はチェックしているのに。不覚。本書は短編集である。題名を見ただけでは高度成長期の日本を舞台にした内容と思う向きもあろう...
読ん読く

夢幻花(むげんばな)

本書を読み終えた頃、街中には映画「天空の蜂」の封切り直前のポスターが貼り出されていた。駅や映画館で見かける「テロリストによって人質となった原発」というコピーは私の目を引いた。言うまでもなく、本書の著者は「天空の蜂」の原作である同名小説の著者...
物申す

オバマ大統領の謝罪を経ての原爆忌

毎年この時期が来ると必ず原爆関連の写真集やその他書籍に目を通します。私自身が平和記念資料館を訪れた際、何を感じ何を目に焼き付けたのか。あの夏の朝、何が人類に起こり、何を人類は行ったのか。その記憶を新たにするため、この時期は広島・長崎への原爆...
読ん読く

冷血(下)

上巻の終わりで犯人は逮捕され、物件証拠も状況証拠もともに揃いつつある。ほとんどの推理小説は犯人逮捕で終わるか、もしくは法廷劇へと場面を移す。しかし、現実の警察の仕事は犯人逮捕で終わる訳ではない。警察の仕事は続くのである。また、法廷は検事が起...
読ん読く

冷血(上)

著者の執拗かつ克明な描写には読むたびに感心させられる。行間から生活感が臭い立つとでも云えばよいか。実在の建物や店舗が登場し、ちょっとした細かい風景は現実をそのまま映したかのよう。街の描写がリアルなあまり、道行く人の動きが見え、車の通過音が聞...
読ん読く

2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する

先日の第一回ハマドクで取り上げられた「WORK SHIFT」。この本についてのレビューは先日書いた。それからしばらくしてから本書を手に取った。英国エコノミスト誌は著名なビジネス誌として知られる。その錚々たる筆者達がそれぞれの専門分野に焦点を...
物申す

フェスティバルでも選挙は選挙

今週末に迫った都知事選ですが、政見放送ようやく視ました。特に後藤氏のアレ。昨年の千代田区議選での全裸ポスターで、選挙芸人として一躍脚光を浴びた後藤氏。今回は放送禁止用語を連発し、音声ミュートを休まる暇もなく発動させるという芸風で勝負に出た模...