読ん読く

わたしは英国王に給仕した

新年には普段読めない全集を。昨年と同様、2016年も文学全集から読書道楽の日々を始める。とはいえ、今年は仕事上の目標が控えている。その目標とは、四月から常駐先での仕事を半分に減らすというもの。つまりは四月からは自分自身の力で0.5人月分の仕...
映画を観、思いを致す

ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー

It is a period of civil war. Rebel spaceships, striking from a hidden base, have won their first victory against the evi...
読ん読く

11/22/63 下

ジェイクがダラスにいる理由、そして過去にやって来た理由。それは、リー・ハーヴェイ・オズワルドによるジョン・F・ケネディ大統領の暗殺を阻止することだ。通説ではケネディ大統領の暗殺犯はリー・ハーヴェイ・オズワルド一人とされている。公式な調査委員...
読ん読く

11/22/63 上

現役作家の中でも世界最高峰のストーリーテラー。著者のことをそう呼んでも言い過ぎではないだろう。大勢の登場人物を自在に操り、複雑な言動の糸を編み上げて一つのストーリーを練り上げる力量。下卑た言葉も残虐な描写も含め、著者の作品から放たれる迫力に...
舞台を観、想いを致す

双頭の鷲

ジャン・コクトーが才人である事を示す有名な写真がある。フィリップ・ハルスマン「万能の人」のことだ。腕を六本持ったコクトーが、タバコをすいながらペンを書き、本を読み、はさみを持ち・・・・コラージュカットのその写真は、「ジャン・コクトー 画像」...
読ん読く

首折り男のための協奏曲

『首折り男のための協奏曲』という題がつけられた本書。ミステリーのタイトルとしてありだと思うし、著者ならではのひねりの効いた題名だともいえる。表紙カバーの見返し部分には、辞典の項目のように「協奏曲」「首」についての定義が並べられている。もっと...
映画を観、思いを致す

マダム・フローレンス! 夢見るふたり

この映画は、観る人のさまざまな感情を揺り動かす映画かもしれない。喜怒哀楽。観終わった観客はいろいろな想いを抱く事だろう。私もそうだった。私の場合は二つの相反する想いが入り混じっていた。一つは、夫婦愛の崇高さへの感動。もう一つは、表現という行...
読ん読く

猫のいる日々

横浜の港の見える丘公園の一角に、大仏次郎記念館はある。著者の仕事が収められた文学館だ。こちらの記念館に訪れたのは2015年10月末のこと。本書を読み始める50日ほど前だ。館内では学芸員の方に丁寧に説明していただき、ただ展示品を眺めるだけにと...
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銀行総務特命

タイトルだけみると、駅のキオスクに売られている廉価な文庫本が想像できてしまう。お色気満載の。しかし、タイトルだけ見て判断するのは早計だ。著者が量産型作家に堕したと考えることもあわせて慎みたい。本書は短編集である。どれも主人公は指宿。彼の肩書...
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悪名の棺―笹川良一伝

パラ駅伝というイベントがある。健常者と障害者が八人で一チームを組み、義足や車椅子で駒沢オリンピック公園を八周する内容だ。私が家族と見に行った11/29は、パラ駅伝 in TOKYO 2015という名称だった。桝添都知事やSMAP、宝塚歌劇団...