読ん読く

ジーヴズの事件簿 才知縦横の巻

本書は妻がはまっていた。面白そうなので私も貸してもらった。実際、とても面白かった。私は無知なことに、本書の主人公ジーヴズや著者の存在を知らなかった。かつてイギリスの推理小説はいろいろと読んだが、その時もジーヴズのことは知らずにいた。私の知ら...
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わたしの名は赤 下

本書のすごさ。それは本書がイスラム文化に押し寄せる西洋文明の脅威、つまり、一つの文化の変動と新旧の世代が入れ替わる痛みを描きながら、それでいてエンターテインメントとしても一級であることだ。本書は冒頭で細密画師の殺害は誰によるか、という謎を提...
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わたしの名は赤 上

本書は、著者の名をノーベル文学賞受賞者にまで高めた一作だ。トルコにルーツを持つ著者の文化的なバックボーン。それはイスラム教であり、イスラム文化である。今でこそ、世界は長らく西洋のキリスト教が優位に立ってきた。だが、歴史を紐解くと、かつてはイ...
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遠い山なみの光

著者がノーベル賞を受賞したことは実に喜ばしいニュースだった。それまでにも何冊か著者の作品を読んできた私。著者の作品に通ずるどことなく薄暗い雰囲気にスコットランドの荒涼とした土地を勝手に思い描いていた。私にとって憧れの地、スコットランド。その...
まとめ

2021年4月のまとめ(個人)

公私の「私」●家族とのふれあい§ 総括 春はすでに私たちを暖かく包んでくれています。ですが、春気分に浸ろうとする気持ちをコロナウィルスが萎えさせようとします。コロナは勢いをすっかり盛り返し、気温が上がれば小康状態に落ち着いてくれるはずとの望...
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果しなき流れの果に

本書は、世田谷文学館で開催されていた「小松左京展-D計画」で購入した。同展の中で本書は著者の膨大な作品群の中でも一つの到達点であると紹介されていた。それにもかかわらず、私はまだ本書を読んでいなかった。これは読まなければ、とミュージアムショッ...
物申す

3度目の緊急事態宣言に際し

3度目の緊急事態宣言が出されました。「またか!」と言う悲鳴や政府の対応を批判する声など、世間の反応はさまざまです。この機会に改めて私の考えを述べてみたいと思います。そもそも、わが国の状況が欧米に比べて深刻ではない状態で、どういう状態を目指せ...
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ザ・ウイスキーキャット

本書を読んだきっかけは、山登りだ。本書を読む前日に訪れたのは、奥多摩の御前山。三人で登ったこの日、数日前に降った猛烈な雨の影響があちこちに残っていた。そのため、奥多摩のあちこちに急造の滝が流れていた。そのことは強く思い出に残っている。さまざ...
アクアビット航海記

アクアビット航海記 vol.31〜航海記 その17

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マイケル・K

生きることの本質とは何か。人は一人で生きていけるのか。本書が語っていることは、それに尽きる。政治が不安定な上、頻繁に内戦のおこる南アフリカ。その過酷な自然は、人に試練を課す。そうした不条理な現実を、主人公マイケル・Kは生きる。そして内戦で荒...