読ん読く ウロボロスの波動 宇宙とは広大な未知の世界だ。その広さの尺度は人類の認識の範囲をゆうに超えている。宇宙科学や天文学が日進月歩で成果を挙げている今でさえ、すべては観測のデータから推測したものに過ぎない。ビックバンや、ブラックホール。それらはいまだに理論上の推測... 2021.06.19 読ん読く
読ん読く 明日の子供たち 著者は、執筆スタイルが面白い作家だと思う。高知県庁の観光政策を描いた『県庁おもてなし課』や、航空自衛隊の広報の一日を描いた『空飛ぶ広報室』などは、小説でありながら特定の組織を紹介し、広く報じることに成功している。そのアプローチはとても面白い... 2021.06.13 読ん読く
読ん読く 十二人の死にたい子どもたち 意外なことに、本書は著者にとって初めてのミステリーらしい。考えてみれば、今までに読んだ著者の本は、SFか歴史小説だった。つまり、現代を描いた小説はまだ著していなかったのだ。だが、それを忘れさせるほど本書は素晴らしかった。まず、ネット上で呼び... 2021.06.09 読ん読く
読ん読く 海の上のピアニスト 本作が映画化されているのは知っていた。だが、原作が戯曲だったとは本書を読むまで知らなかった。妻が舞台で見て気に入ったらしく、私もそれに合わせて本書を読んだ。なお、私は映画も舞台も本稿を書く時点でもまだ見たことがない。本書はその戯曲である原作... 2021.06.08 読ん読く
読ん読く A 著者の長編は何冊か読んできた。だが、短編は初めて読む。本書に収められた十三篇のそれぞれは、新たな著者の作風の一面を表していてとても面白く読めた。十三編の全てに共通するテーマとは何だろう。それは個々の人の生と社会の断絶ではないか。人が生きる上... 2021.06.07 読ん読く
読ん読く 介護入門 本書のタイトルの硬さに騙されてはいけない。タイトルと違い、本書はとても"パンク"な内容になっている。29歳独身の男性が、祖母の介護に携わりながら、音楽に自らの人生を賭ける。音楽の夢に自らを委ね、"パンキッシュ"な文体を操りながら、介護のあり... 2021.06.05 読ん読く
読ん読く 夏の約束 本書は、芥川賞を受賞している。図書館に設けられた芥川賞受賞作のコーナーで本書を手に取った。もちろん、読み始めた頃は著者についても本書の内容についても何も知らなかった。本書はゲイの話だ。ゲイとしての生き方と日々の暮らしを何の飾りも誇張もなく描... 2021.06.04 読ん読く
読ん読く 叫びと祈り 本書は毎年末に恒例のミステリーのランキングで上位に推された。連作の短編集である本作は、著者の処女作。初めての小説で上々の評価を得た著者の実力は確かだと思う。実際、本書はとても面白い。ミステリーの骨法をきちんと備えている。語りの中にときおり詩... 2021.06.03 読ん読く
読ん読く パニック・裸の王様 本書も、開高健記念館に行った後、著者の作品を読み通そうと思って読んだ一冊だ。著者に芥川賞を授けた出世作でありながら、私はおそらく本書を読むのは初めてだと思う。どの作品も、人の営みとその巨大な徒労が書かれていてとても興味深い。「パニック」動物... 2021.06.02 読ん読く
まとめ 2021年5月のまとめ(個人) 公私の「私」●家族とのふれあい§ 総括 すでに梅雨に入っています。春は過ぎ去り、夏を迎え撃つ準備の期間です。ジメジメする季節の合間にも、晴れ間が時折除き、それが私たちの気分を整えてくれます。一方でコロナに関するニュースが相変わらず世を騒がし... 2021.05.31 まとめ