読ん読く 談志絶倒 昭和落語家伝 最近はさほどでもないけれど、以前はよく落語の台本集を読んでいた。ところが、私いわゆる寄席での落語体験はまだだったりする。体育館やホールなどでは何度か聞いたこともあるし、真打の方と年賀状のやりとりもあったりする。なのに。なんだかよくわからない... 2012.02.07 読ん読く
読ん読く ポトスライムの舟 芥川賞の受賞作には、ちょっと目を引くような小道具がアクセントに使われることが多いように思う。本書においてはそれがポトスライムなのだろうけど、あくまでその立場は物語の背景を彩るアクセサリー的な感じ。物語の時間軸の流れを分かり易くしめすためだけ... 2012.02.06 読ん読く
読ん読く 昭和史七つの謎〈part2〉 歴史に対するバランス感覚を大切にする著者の歴史観を支持する私は、本書を読んでもその期待が裏切られないことに安心しつつページをめくった。本書では「東条英機に利用されたゾルゲ事件」「明かされる「大本営発表」の歪みと嘘」「「陸軍中野学校」の真の姿... 2012.02.04 読ん読く
読ん読く 鴨川ホルモー 関西人として、京都には何度か行っているわけだけれど、大学の配置からこのような物語が紡ぎ出されようとは・・脱帽である。私は大学生活を描いた小説には弱く、読むたびにかつての自分を思い出してしまう訳だけど、この小説も大学生活を描いている割にはそう... 2012.02.04 読ん読く
読ん読く シベリア抑留―未完の悲劇 会ったことはないけれど、妻の祖父はシベリア抑留の経験者だという。話によれば、おちゃめなところもありながら、内面は強い人だったとか。普通の人なら痛みに耐えられない症状にも関わらず、癌で亡くなる少し前まで仕事を続けていたという。その人となりは妻... 2012.02.02 読ん読く
読ん読く 雪 私の中でも読み通すのに苦戦した本の一つとして思い出されるであろう本書。あまりこういう言い方はしたくないけれど、訳に問題があるように思えてならない。最初はこういう特異な文体を持つ著者なのかとも思ったが、どうにも読み進めにくい。設定や話の進め方... 2012.02.01 読ん読く
読ん読く 会社のルーツおもしろ物語―あの企業の創業期はこうだった! 今年最初の本は、日本で一時代を築いた企業の創業期をまとめた本書。夏に実家に帰った際に手に取ったまま東京に戻ってしまい、年末年始の帰省時に返そうと思って持ってきたので、実家にいる間に読了。手堅く企業の草創期がまとめられていて、産業史として興味... 2012.01.31 読ん読く
読ん読く 逆立ち日本論 物事をあるがままに見ようとしても、様々な錯視の実例を見る度に、自分の見ている物についての確信が揺らいでくる。それと同じく、自分の考えというものを確立しようと思う度に、考えの立脚点を強固な地に置いたつもりが、実はいびつだったと思い知らされるこ... 2012.01.22 読ん読く
読ん読く となり町戦争 著者については知識がなく、この本も題名に惹かれ手に取った。筒井康隆氏の小編に「三丁目が戦争です」というのがあって、その世界観を想像したため。ところが本書は雰囲気や世界観はもう少しシリアスな感じを持っている。行政の一環として町単位での戦争事業... 2012.01.21 読ん読く
読ん読く 幻夜 後味が強烈に悪い。こんなことが許されるのだろうか、と思えるほど。そしてその思いを後から振り返るにつれ、まんまと著者の術中に嵌ったことを悟る。後味が悪ければ悪いほど作中人物への感情移入の度合いが強いことを意味し、おそらくはそれを狙って書いた著... 2012.01.14 読ん読く