読ん読く

大合併―小説第一勧業銀行

本書で描かれているのは、第一勧業銀行発足にあたっての合併劇である。第一勧業銀行といえば、今のみずほ銀行の前身であることはいうまでもない。そして、みずほ銀行といえば合併時にシステム障害を全国的に起こしたことでも知られている。私はみずほ銀行では...
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麒麟の翼

「新参者」に続き、加賀恭一郎が主役を張るのが本書である。加賀恭一郎といえば、人情味あふれた頭の切れる刑事として確固たるキャラクターを確立している。前作で日本橋署に着任した加賀刑事。人情味あふれた街、日本橋人形町を舞台に彼の頭脳と人情が遺憾な...
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村上朝日堂の逆襲

エッセイを読むのも好きです。特に村上春樹さんのエッセイはあまり気負った題材でもなく、何かを批判したりすることもあまりなく、他人を罵倒することもなく、人間なんて所詮は、といういい意味での諦めが漂っています。かといって毒にも薬にもならないエッセ...
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道と駅 (日本を知る)

本書を手に取ったのは、ここ数年の関心テーマが駅であり、それを取り上げているためである。街の結節点である駅。点が点であるためには線もいる。つまり道路や鉄道といった交通網である。本書では点と線を取り上げている。そもそも私の大学の卒論のテーマが大...
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日本の親子二百年

年頭に立てた目標として、家族のあり方について考えてみようと思った。仕事にかまけ、家族との時間が減っているこの二年であるが、果たして、そのあり方は家庭人として正しいのか。周知の通り、日本人は諸外国に比べ、働き過ぎと言われている。だが、それはど...
舞台を観、想いを致す

Dance Act ニジンスキー

バレエについては門外漢であり、本作が銘打つDance Actなる演劇形態についても、全く予備知識のないまま、劇場に臨んだ。しかしその演劇の粋を集めたような演出の素晴らしさとDanceの不思議な魅力には酔わされた。ゾクゾクする感覚、それを味わ...
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つぎの岩につづく

単に科学技術の粋を描いたり、宇宙や別の星の住人を物珍しく描くこと。これだけがSFではない。それは以前にも書いたように思う。異世界や異文明を描くことで、人類自身を描こうとする営み、これもSFの大切な役割ではないかと思っている。本書は題名からも...
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フェルマーの最終定理

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白洲次郎 占領を背負った男

私は常々、政治信条や人生観に対してはバランス感覚を大切にしたいと考えている。それは読書についても同様である。本書の前に読んだ「白洲次郎の嘘」(以下前読書)は、白洲次郎という人物を量る上で、バランスに傾きがあると思わざるを得ない論旨であった。...
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白洲次郎の嘘 日本の属国化を背負った「売国者ジョン」

普段、あまり新刊本を購入しない私だが、前のレビューの「横浜の戦国武士たち」と本書、そして2つ後にレビューする予定の本については、珍しく3冊まとめて購入した。なぜ3冊もまとめて買ったかというと、本書の題名に惹きつけられ、残りの2冊もその勢いで...