読ん読く

ジュリアス・シーザー

私にとって最も大きな2013年の読書体験は、塩野七生著のローマ人の物語全巻読破である。そのシリーズでももっとも大きく取り上げられていたのがこの人物。世界史を語る上でも欠かせないのがジュリアス・シーザーである。ジュリアス・シーザーについてはシ...
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伊藤博文暗殺事件―闇に葬られた真犯人

この本を読み始める少し前、韓国と中国によって安重根記念館が建てられた。私の教科書的な知識では、安重根は伊藤博文の暗殺犯としてのみ記憶されている。ハルピン駅頭で拳銃を発射し、韓国にとって英雄となった人物という認識である。今回の記念館建設は、最...
物申す

ホームページを5,6年ぶりにリニューアルしました

先日の6/14土曜日にホームページをリニューアルし、リリースしました。2008年からだから5,6年ぶりの刷新です。今回はベースとなるCMSをXOOPSからWordPressに変更しました。前回はXOOPSをベースにプラグインの形でWordP...
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時計じかけのオレンジ

本書は今さら言うまでもなく、スタンリー・キューブリック監督による同名映画の原作である。念のために書いておくと、本書は映画のノベライズ小説ではない。小説が先にあり、それに後追いして映画が作成された。なぜこんなことをわざわざ書くか。それは私が本...
映画を観、思いを致す

グランド・ブダペスト・ホテル

前々からウェス・アンダーソン監督の作品は観たいと思っていた。本作が初めての鑑賞となる。ブダペストと名のつくものの、存在しない東欧の小国にあるホテル。その栄枯盛衰を通して、古き良き時代への感傷を描く本作。全編を通して、美しきヨーロッパの栄光と...
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大合併―小説第一勧業銀行

本書で描かれているのは、第一勧業銀行発足にあたっての合併劇である。第一勧業銀行といえば、今のみずほ銀行の前身であることはいうまでもない。そして、みずほ銀行といえば合併時にシステム障害を全国的に起こしたことでも知られている。私はみずほ銀行では...
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麒麟の翼

「新参者」に続き、加賀恭一郎が主役を張るのが本書である。加賀恭一郎といえば、人情味あふれた頭の切れる刑事として確固たるキャラクターを確立している。前作で日本橋署に着任した加賀刑事。人情味あふれた街、日本橋人形町を舞台に彼の頭脳と人情が遺憾な...
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村上朝日堂の逆襲

エッセイを読むのも好きです。特に村上春樹さんのエッセイはあまり気負った題材でもなく、何かを批判したりすることもあまりなく、他人を罵倒することもなく、人間なんて所詮は、といういい意味での諦めが漂っています。かといって毒にも薬にもならないエッセ...
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道と駅 (日本を知る)

本書を手に取ったのは、ここ数年の関心テーマが駅であり、それを取り上げているためである。街の結節点である駅。点が点であるためには線もいる。つまり道路や鉄道といった交通網である。本書では点と線を取り上げている。そもそも私の大学の卒論のテーマが大...
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日本の親子二百年

年頭に立てた目標として、家族のあり方について考えてみようと思った。仕事にかまけ、家族との時間が減っているこの二年であるが、果たして、そのあり方は家庭人として正しいのか。周知の通り、日本人は諸外国に比べ、働き過ぎと言われている。だが、それはど...