物申す

ワーキング夫婦について

最近、女性の仕事環境についての話題に事欠きません。 サイボウズさんのワーキングママを応援するCM「大丈夫」の反響や、フリーアナウンサーの長谷川豊さんのブログ「保育環境を整えれば子供を産む、という大ウソ」への反論など。安部内閣も少子化問題に取...
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ルームメイト

友人に借りた本書。本屋や図書館でも著者の名が目に留まることがなかった。友人に借りなければ或いは読むこともなかったかもしれない本書。しかし、しかし。である。これが面白かった。本書で凝らされている趣向は、一言でいえば多重人格ものである。ありがち...
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落第坊主の履歴書

阪神間で生まれ育ち、町田で生活を営む私。同じような軌跡を辿った白洲次郎、遠藤周作の二氏に常々親近感を抱いていることは、何度かこの場でも書いた。特に後者は、その飄々とした生き様と、真摯に信教について追及する瞬発力との落差に惹かれる。目標とすべ...
ハイキング人生

我の意に染む牡丹と和み地蔵

我の意に  染む牡丹と     和み地蔵2014年4月20日 神奈川県鎌倉市 鎌倉文学館にて
ハイキング人生

鴬の声響き合う文学の庭

鴬の  声響き合う     文学の庭2014年4月20日 神奈川県鎌倉市 鎌倉文学館にて
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光の帝国―常野物語

柳田國男の有名な作品として、遠野物語がある。岩手県の遠野地方に伝わる説話集を筆記したもので、妖怪譚や怪異譚、民俗学的な記述まで、多岐に亘った内容のそれは、日本民俗学の嚆矢として名高い書物である。本書は、題名からも分かるとおり、遠野物語を明ら...
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夜愁〈下〉

承前として、上巻から続く1944の章で本署は始まる。これから読まれる方の興を削いでしまうので、登場人物たちの動向については書かない。が、本章で起こる様々な出来事は、運命や時代に左右される人々について、心に訴えかけるものがある。戦争という緊迫...
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夜愁〈上〉

実は本書を読むのは二度目である。3年半前に一度読み終えている。本好きで、様々な本を読んできた私だが、再読する本はそれほどあるわけではない。どれだけ面白い本を読もうが、同じ本をもう一度読むよりは、別の本に手を伸ばす。それが私の読書スタイルであ...
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幽鬼の塔 他一編

私が9歳の時に出会った江戸川乱歩。この出会いによって私の人生は決定づけられたといっていい。以来30年以上、傍らに書物のない時間が皆無と言っても過言ではない。私の書物愛好人生にもっとも影響を与えた作家である。この時に西宮市立図書館で出会ったの...
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天使の耳

著者の凄味とは、案外こういった短編集にあるのかもしれない。そう思わされた一冊である。本作には全部で6編の短編が収められている。いずれも交通事故や車社会に題材を採ったものである。車を日常的に運転している人にはわかるが、免許を取ってからの期間が...