本編の前々日から前日にかけて網走に滞在し、常呂で相田水産さんのご厚意でホタテ漁体験をさせてもらいました。その様子はこちらの記事で。
そこから釧路に向かったのは琴絵さんと林さんと私。釧路に着き、琴絵さんのご実家で一度立ち寄り、琴絵さんに運転を交代してもらい、釧路中心部へ。
私は宿泊予定のプルーフポイントさんで降ろしてもらいました。
実は前夜祭の前にもう一つイベントがありました。
それは、シークレインに乗るツアーです。
私は釧路ちいクラの登壇で存じ上げていたシークレインを運営する会社代表・佐久間さんの、曲折の人生や、その結果シークレインの事業を軌道に乗せたことも聞いていたので、ぜひ乗りたかったのですが、もともと常呂からのスケジュールでは間に合わない予定でした。しかもこの日は平日で仕事連絡も入っていたため、その対応判断をする必要がありました。
そのため、シークレインの参加はあきらめて前夜祭から参加することにしました。
そして夜の前夜祭は「成吉思汗dining zero ichi」さんから。同じくプルーフポイントさんに泊まっていたジャニさんと一緒に会場まで向かいました。
一次会では、今までじっくりお話できなかった武闘派CIOとして著名な喜多羅さんと話すことができました。他の皆さんとも仲良くなれました。
さらに二次会は、山形の皆さんや合わせて8人ほどで「BUKU BUKU あわ家」へ。
ここで私は、3回目か4回目のあわ家訪問にして初めてカラオケを歌いました。今まで釧路でカラオケを歌うことはなかったのですが、今回は歌いました。
この翌日にも。
それも、2月の釧路ちいクラでカラオケが大いに盛り上がった影響でしょう。釧路といえばスナック文化が盛んな街。その中で港で歌った経験から、何か自分の中でリミッターが外れた気がします。
そんなわけで、かなり良い気分で夜中にプルーフポイントさんに帰りました。
翌日、CLS道東の本編が始まるまでどう動こうか迷いました。
前夜、疲れて寝てしまい、プルーフポイントさんに戻った後もシャワーを浴びられず、朝も9時までのシャワーの時間に間に合わず。
さすがにシャワーは浴びたい。ならば釧路の街に出て銭湯を探すかと考え、自転車を借りようとプルーフポイント横の自転車屋さんへ。かなり年季が入っていますが営業している様子が。ガラガラと引き戸を開けて「ごめんくださーい」と呼びかけてみましたが応答なし。
まず和商市場まで歩いて朝ご飯を確保。実はまだ和商市場の中に入ったことがなく、それなのに前日の前夜祭では山形から来た皆さんに「朝飯なら和商市場で食べられますよ」なんて教えてしまいました。
私も初めて中に入り、釧路のソウルフード、カレーチキン丼というのを知り、ヤムニョムカレーチキン丼を頼んで食べました。
そして駅を回って「古書かわしま」さんを訪問。ここはアイヌや北海道・道東の本が多数あって盛り上がりました。せっかくなので2冊(「東名高速道路」「夕張問題」)購入。
再び町を歩いて「釧路市民活動センター わっと」へ。入った瞬間、目が合ったのが菅原さん。なんとこちらにお勤めとは知りませんでした。
お話ししながら自転車を借りる手続きをし、港へ向かいました。今回、釧路の水産市場も見てみたかったので、昨日もサロマ湖で漁業に親しんだ流れで今日も釧路の水産の現状を見ておこうと。
ということで港をめぐりました。カモメが乱舞して壮観でした。
西港まで自転車を走らせ、西港臨海公園あたりで線路を発見。貨物ヤードに何台も貨車が停まっていて、西港の貨物需要があるものと思い込んでいました。
あとで調べてみたら線路は根室本線で、貨物ヤードは釧路貨物駅。しかも新富士駅まで併設されていました。私は臨港線だと誤解していました。
この辺りは次回釧路に来た時にまた訪れたいです。
その後、自転車を返さなければならず、風呂のあてもなく大急ぎで自転車を漕いで駅の北側から釧路市民活動センター わっとへ。返却できた時点でもうCLS道東が始まるまで時間はありません。近くの銭湯を尋ねるとホテルグローバルビュー釧路を紹介され行ってみましたが、13時にならないと日帰り湯は利用できず、CLS道東が始まる時間と重なってしまう。というわけで諦めてウェットティッシュで体を拭き、CLS道東の会場である946BANYAへ。
CLS道東は今回もド・ローカルな内容でした。
今回は若いお二人による司会・進行。
まずは一つ目のセッションから。
「何もないと思っていた庄内に来たらLTVが爆上がりした話」
ファシリテーターは前夜もお話した喜多羅さん、パネリストは山形から来た青木さん、佐久間さん、伊藤さん。
山形から来られた皆さんのうち何人かとは、以前のスナックジョイゾーで会っています。
話を伺っていて、今の弊社の山梨での取り組みについて反省しました。
山梨のコミュニティづくりは私ではなく役員である妻が担っていますが、どうしてもイベンター的な動きになりがちなのです。
それは妻がタカラヅカの代表として、裏方をしてきた経験が、同じような癖として出ているのでしょう。
ですがCLS道東のようなコミュニティの動きとは異なっています。私の思うような方向とは違う方向に進んでいるように思うのです。
私も山梨ではITコミュニティに関わっていますし、一部運営にも携っていますが、コミュニティ創出もうまくできていません。また、妻もイベンター的になってしまいます。これは反省すべきだと思いました。
この山形の皆さんの話を聞くにつけ、やはり妻をCLS道東に連れて来ればよかったと悔やみました。実際、10日ほど前までは妻がCLS道東に参加する可能性も残っていました。
しかもちょうどこの時、山形の酒田で案件の引き合いがあり、伺う方向で話が進んでいたのですが、今年度は延期になってしまいました。残念。
二つ目のセッションは、
「命を育む、守る、いただく〜道東の動物たちから学ぶ未来の描き方〜」
ファシリテーターは知床の村上さん。パネリストは酒井さん、河瀬さん、高橋さん。
村上さんは知床が好きで移住された方。酒井さんは羊の畜産、河瀬さんは阿寒国際ツルセンター所長、高橋さんはエゾジカのジビエ活用などにも取り組まれています。高橋さんとは2月の釧路ちいクラで全く同じ色柄の甲州印伝の名刺入れを持っていることがわかり、ご縁を感じました。
まさにCLS道東ならではのセッション、他の地域には無い課題です。
ちょうどCLS道東の開催前後、釧路湿原のメガソーラー問題が話題でした。私もオンライン署名に協力しました。
今これだけ電気需要が伸び、私たちもIT機器に依存している中で、盲目的にメガソーラーを禁止するだけでいいのか、考えさせられました。
釧路湿原を人工的にいじる影響が取り返しのつかない事態になるのは明らかですが、もっと共存できる場所がないのか。なぜメガソーラー事業者が進出を狙うのか。
そういった点も考える必要を感じました。
事業者にとって進出が経済的に安く収支が成り立つ場所だからこそ選ばれる、コスト面で二の足を踏ませる方法もあるのかもしれません。学生時代、知床でナショナル・トラスト運動に関心を持ちましたが、今回学んだことも次に活かしたいと思います。
一方で、野生動物に餌をあげることは、かえって人間と動物双方に危険をもたらします。
より深く動物知識を蓄え、普段の対処へ考えを持っておかないと、と改めて学びました。
合間にはいつものようにカウンターで披露されたお酒を。佐藤さんからは福司酒造の新作2種、さらに雪川醸造さんからも4種いただきました。どれも美味しかったです。
さて続いてLT枠。
今回も私はCLS道東のLT枠には申込みませんでした。申し込もうとすらしなかったです。
10日前の山口で登壇予定があり、その1ヶ月前の和歌山でも手一杯。業務の合間すらなかなか取れませんでした。
ただ、皆さんのLTを見ると自分もやりたくなります。
多分、山梨でのコミュニティ活動が軌道に乗った時は話すことも出てくるでしょう。
続いてセッション第三部
「未来を共に創るための一歩を踏み出す」
ファシリテーターは秋田さん。パネリストは赤間さん、加藤さん、石山さん、小野さん。
個人的な感想ですが、コミュニティ作りは女性が長けていると思います。うちもそう。妻のそうした能力は尊敬します。
私はオーガナイザー向きではないな、と最近特に思います。kintone Caféでも、kintoneというプラットフォームとコミュニティの土壌があり、「知見を持つ者」として使ってもらえる居場所があるから呼ばれる、最近はそう考えます。
つまり、コミュニティには女性にしっかり担ってもらう方が良いと感じています。
今回の4名の方も、それぞれの活動を通して活躍の場を広げていました。
最近は、うちの場合、妻に加えて長女も各コミュニティに呼ばれて参加するようになっています。ちょうどこのCLS道東の開催中は大阪でkintone若手交流会が開かれており、長女も運営として参加していました。
登壇されている方もそうですが、人生はこうやって切り開いていくものだと実感します。
叶うなら娘にも見せてやりたかったセッションでした。
その後は4人のマネジストが各々の課題を持ち、それぞれグループワーク。
私は迷いましたが、今回は高知から来られた小野さんのグループに参加しました。一番課題が明確だったこと、この一年半高知に行けていないことも理由です。
また興味深かったのは、小野さんが紹介されていた土佐八升豆に多くの幸せ伝達物質が含まれていて、この健康成分を薬事法に抵触せずアピールするコピーを考えたいという話。
ストレスフルな経営者で加齢臭も豊富な私に、貢献できないかと思いました。
いろんなアイディアが集まりました。
さて、グループワークの結果を発表してCLS道東も無事終了し、皆で集合写真を撮影しました。
今回も来て良かった、参加してよかったと心底思いました。スタッフの皆さん、参加・登壇された皆さんありがとうございます。
前編の記事でも触れた通り、今回で一旦CLS道東はお休みされるそうです。
ただ、琴絵さんが「やっぱりCLS道東はやりたい」とコメントされていたので、復活の時にはまた参加したいです。
私もまた来たい。何が自分にできるか。網走・サロマ湖、道東全体を盛り上げるため、何が自分や会社にできるか。山梨での取り組みから還元できることを作って持ちかえりたいです。
そして懇親会。
まず一次会のお店が私の心をぐっと掴みました。「港の炉端焼 虎や」さん。外観からして阪神タイガース推し全開です。
ここが懇親会会場に選ばれたということは、とうとう甲子園に本籍を持つ長井を本気で釧路移住に誘いにきたのだなと感じました。
会場でも楽しく飲めました。
その後は夜の末広町巡り。なんとなく一緒になった皆さんとつぶ焼きのかど屋に行きましたが満席。近くの「梵-japanese crepe-」さんへ。初来店でしたがクレープが美味しい。もうおなかもだいぶいっぱい。そして偶然にもジョイゾーさん率高めなグループに。
三次会の「Miku」さんへ。
ここでも大いに盛り上がりました。前夜に続きます。皆で肩を組んで輪唱を何曲も。
本当に愉快でした。
四次会の「ともり」さんでは、眠さが限界に達して寝落ちしてしまいましたが、とにかく美味しかったこと、琴絵さんと何か話していたことだけは覚えています。
最後は皆で気勢を上げ、やりきって2時。プルーフポイントさんに何とか帰り着いて、倒れるように眠りました。
さて翌日。遠足です。
無事起きられました。シャワーも浴びられました。
ジャニさんが同じ宿に泊まっていたので、遠足は不参加ということでしたが、集合場所がデジラポなので「せっかくだから顔出しませんか」とお誘いしました。
今日は比較的小規模な参加と聞いていましたが、それでも11〜12名は参加。まずはデジラポの紹介から。開所直後にも来ましたが、改めて学ぶところが多い。山梨でもこんな活動ができればいいなと感じました。余生はこういう活動も面白そうです。
次に向かったのはイオンモール釧路昭和。ここで行われる多良福まつりに参加することが目的です。
この祭りにはジョイゾーさんやHOKKAIDO DESIGN CODEさんもサポーター登録しており、一緒に盛り上げようという意図です。
私もこういう祭りで釧路の様子を知れること、本当に楽しみにしていましたし、イオン釧路昭和に来るのも初めてでした。
そして、なんとウルトラクイズで運だけで勝ち残り、大喜湯の入浴券をゲット。釧路の定宿の一つ、春採店で使うか、昭和店で前日みたいな風呂難民になった際に使おうと思います。
多良福まつりでは、ブラッスリーノットさんの出店や醤油ラーメンも楽しみ、足湯まで。こういう遠足もまた良いものです。
今回はバスのデジラボさんのバスで、運転手はなんと琴絵さん。帰り道もまた運転を買って出ようと、お酒を控えていましたが「飲んでいいよ」と言われてありがたくいただきました。
そして次の目的地も現地で決定し、阿寒国際鶴センターへ。こうした柔軟でアジャイルな遠足も、私好みです。
阿寒国際鶴センターでは、前日のCLS道東で登壇されていた所長の河瀬さんがいらっしゃり、直接説明していただくという幸運も。
タンチョウの保護や研究に従事されるこちらで、前日に聞いたタンチョウの生態もより詳しく聞けました。
CLS道東の遠足の醍醐味は、CLSで学んだことをすぐ実践の現場で確認できること。その素晴らしさを実感しました。
タンチョウがかつて絶滅寸前だったことや、人工餌付けに成功した話は前日に聞いていましたが、やはり現場で実物を見ると学びは違います。タンチョウがとても情に厚い生き物で、人間の男性にも夫婦の振る舞いを示し、縄張りに近づくと威嚇の声、離れると凱歌をあげるなど、振る舞いが本当にわかりやすく、一気に好きになりました。
ここも再訪したい場所です。
いただいたアイスもおいしかった。冷房の効きが悪いのかな?と思いましたが、最後にアイスがあったのか!商売上手にも苦笑。でも、そうして必死で守ってきたタンチョウ保護。自分にも何かできれば参加したいと思います。
続いて向かったのは白糠の恋問海岸にある道の駅しらぬか恋問館。ここで家族や会社へのお土産もたくさん購入。
ラムや海産物も兵庫や東京に送付。
それにしてもこの道の駅はとても賑やかです。
後で聞いたところ全国有数の売上を誇るそう。白糠町自体ふるさと納税も全国トップクラス。道中同行した神さんに教えてもらいました。
それを証明するような館内の充実度。書籍コーナー、屋内遊園地、サウナ、フードコートもあり、屋上には展望台もあります。
この日の恋問海岸は深い霧に包まれていて、これが海霧なのか普通の霧なのかは分かりませんでしたが、夏の釧路を満喫できました。
私は上記のお土産選定や発送もありサウナには入れませんでしたが、館内は堪能しました。
この道の駅については
noteでも書きました。
7月10日 道の駅の可能性
ここから踏切を渡り、最近新設された釧路タンチョウ空港への近道を進むと、空は晴れ間をのぞかせてくれました。この霧から晴れ間への切り替えは、何度も夏の釧路に来ていて体験できなかっただけに、最後に体験できてよかったです。
そして、私を含め東京に帰宅する組はここでお別れ。
私は神さん・中さんの三人で空港「和食 拉麺 北斗」にて最後の飲み(厚岸のハイボール)を楽しみながら会話できました。ここでも面白い交流ができました。
それから搭乗し、皆さんとは羽田では会わず、それぞれ自宅へ、私も空港バスで町田へ戻りました。
今回の北海道の旅も存分に満喫しました。
サロマ湖でご一緒した相田さんご夫妻、伊藤さん、琴絵さん、林さん、黒田さん、西村さん。前夜祭、本編、懇親会、遠足までご参加のみなさん、CLS道東にスタッフの皆さん、会場の皆さん、お会いしたすべての皆さん、本当にありがとうございました。とても楽しかったです!
またCLS道東が復活した暁には必ず伺います!
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