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靖国

常駐先の移転により、麹町で仕事をするようになったのは昨年3月のこと。昼はなるべく外出し、ともすれば単調なリズムになりがちな平日の心身を整えている。私の散歩コースの中には、靖国神社も含まれている。昼食がてらの散歩にしては、オフィスから少々離れ...
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南海ホークスがあったころ―野球ファンとパ・リーグの文化史

甲子園球場に浜風が吹けば、場内アナウンスが聞こえる。そんな至近距離に私の実家はある。20代半ばで東京に出るまで、大半の年月を実家で過ごした私にとって、プロ野球とは阪神と同義であった。阪神ファンにとって、憎き相手は巨人。阪神ファンにとって、こ...
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最高の仕事と人生を引き出す 「聞き方」の極意

一年の計は元旦にありという。まとまった休みが取れるため、リフレッシュできるのはもちろんだが、一年の区切りであり、来たるべき一年の決意を新たにするよい機会でもある。今年の元旦は、宝塚を訪れた。その際、駅の本屋で購入したのが本書である。区切りの...
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自爆する若者たち―人口学が警告する驚愕の未来

2014年は、日本の政策として急ぐ必要のあると思われる、少子化について考えてみたいと思う。全人口に占める、高齢者の割合が増えることで、勤労世代が担う福祉費の増大が予想される。また、国の活気やムードの沈滞も予想される。一旦落ちた出生率を上昇さ...
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哄う合戦屋

生き急ぐ多くの現代人にとって、過去を描く歴史・時代小説は、教養臭いものとして遠ざけられがちである。だが、私は将来への展望とは、過去の土台があってこそ、と常々考えている。実在・架空を問わず、歴史上の登場人物のたどった歩みには、自分の行先にとっ...
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酒とつまみの科学 天ぷら・寿司には白ワイン? チーズやキャビアに日本酒が合う?

2014/1/12に家族で上野の国立科学博物館を訪れた際、閉館間近のミュージアムショップで本書の題名を見て購入した。酒飲みの端くれとして、酒のつまみにはこだわってみたいと常々思っていたこともあり。かつてホテルで配膳の仕事を経験していた。コー...
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ローマ亡き後の地中海世界 下

上巻では、ローマ帝国分裂後も東ローマ帝国として永らえてきたビザンチン帝国の滅亡をもって幕を閉じた。下巻では、そのビザンチン帝国を滅ぼした、オスマントルコの台頭をもって幕が開く。ルネサンスを迎え、長きにわたって忍従の時にあったヨーロッパ文化が...
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ローマ亡き後の地中海世界(上)

2013年の最大の読書体験である、著者作の「ローマ人の物語」。読み終えた後、後日談として本書があると知り、図書館で借りてきた。ローマ帝国瓦解後、ルネサンスの訪れまでの中世ヨーロッパを俗に暗黒の中世という。少なくとも私の高校世界史レベルの知識...
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暗殺者の森

著者の作品はスペインものを中心に色々と読んできたが、本シリーズは未読であり、ヒトラー暗殺を取り上げたと知って本書を読んだのだが、読み終えるまで本書がシリーズものと気付かないままであった。つまり、シリーズに馴染みのないかたにも読み通せる内容の...
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さよなら妖精

自分たちを取り巻く文化について、意識することなく同化することができ、自分の属する文化を客観的に見つめることができるようになるのは、思春期が過ぎた頃ではないだろうか本書は、自分たちの文化への距離が定まったばかりの主人公たちが、異国からの旅人に...