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命を守る東京都立川市の自治会

数年前に、地元自治会の総務部長を務めたことがある。総務部長の仕事はなかなかに面白く、やり甲斐があったことを思い出す。とはいえ大変な仕事でもあった。日が替わってから仕事を終えて帰宅した後、深夜に一人で四十数軒をポスティングして回ったこともあっ...
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マスカレード・ホテル

またまた著者の傑作が誕生した。一読してそう思った。連続殺人事件。被害者には犯人からのメッセージが。そこから類推される次の犯罪現場はコルテシア東京。東京屈指の一流ホテルとされている。犯人も被害者も分からぬ中、捜査員をホテルスタッフとして従事さ...
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アンデスのリトゥーマ

著者の著作のうち、未訳の作品が続々と日本語に訳されている。ノーベル文学賞効果もあるだろうが、こうして読めることに感謝したい。ここ最近の著者の作品は、都会を舞台にしたものが多かったように思う。本書は一転して土着的呪術的な内容となっている。ペー...
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空飛ぶ広報室

本書は働く人々を描いた物語だ。働き方には色んなスタイルがある。独り黙々と仕事をこなすやり方もあれば、侃々諤々議論をしながら進める方法もある。それは、一般企業であれ、個人事業主であれ、自治体であれ変わらない。様々な屈託や挫折を抱えた人々、夢や...
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非営利組織論

NPO設立と法人設立を並行で模索していた時期に読んだ一冊。本書の前に読んだ「NPOが自立する日―行政の下請け化に未来はない」でNPO設立を法人設立と同時に行う件はほぼ断念した私だが、勉強も含めて本書にも手を伸ばした。そもそも有斐閣の出版物を...
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NPOが自立する日―行政の下請け化に未来はない

本書もまた、私がNPO設立を模索する中で読んだ一冊。題名から読み取れるようにNPOの現状を憂い、警鐘を鳴らしている。ドラッカーと云えば、「もしドラ」を通じて今の日本にも知られている。いうまでもなく、ドラッカーは、「もしドラ」の前から経営学で...
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親鸞-悪の思想

2014年の後半に読んだ「人はなぜ宗教を必要とするのか」。この本によって、浄土真宗の創始者である法然、親鸞に興味を持った。念仏を唱えさえすれば善人だけでなく悪人も極楽浄土に往生できる、いわゆる悪人正機の教え。一切の自力による努力を虚しいもの...
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雲の階段 (下)

下巻は、いよいよ主人公が島での偽医者を辞め、大病院の婿かつ後継者としての日々に突入する。心の疚しさを抱えながらも、流されるように既成事実は積み上げられていく。真実を告白しようとするも、勢いにのまれ、機会を逸してばかりの日々。病に倒れ、医者と...
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雲の階段 (上)

著者の本を読むのは久しぶり。ふと著者の長編が読みたくなりブックオフで購入した。著者が医者であることは有名だが、その視点で書かれた医療の現場を描いた物語が読みたい、という訳で本書に白羽の矢が立った。主人公は伊豆諸島の島に流れ着き、島に一軒しか...
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光る壁画

私はテレビの二時間ドラマは滅多に観ない。そもそもテレビ自体をほとんど観ないのはこのブログでも何度か書いた通り。私が二時間ドラマを観るとすれば、何らかの理由がある場合だけだ。例えば友人が出演している、その内容に強い興味があるなど。本書をドラマ...