読ん読く ナミヤ雑貨店の奇蹟 帯に「一か八かの大勝負でした」との著者の言葉が記されている。大げさに思うかもしれないが、本書の難易度からすると、決して誇張した言葉ではない。難易度といっても、内容が読者にとって難しいわけではない。難しいのはむしろ書き方だ。筋を破綻させずに辻... 2016.04.19 読ん読く
読ん読く 地震に備える仕事と生活 熊本で大きな地震がありました。奇しくも兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)と同じマグニチュードだったそうですね。断層を震源とした都市直下型としても同じ構造のように思えます。当時、兵庫県南部地震で被災した者としては、今回の地震には思うところが多... 2016.04.16 読ん読く
読ん読く 日本百名山 レジャーに行くなら山と海どっち? よく聞かれる話題だ。しかし、この話題に軽々しく応えてはならない。なぜか。場合によっては、この答えがプライベート上の付き合いを左右しかねないからだ。大抵、このような質問をする方はどちらかの嗜好に偏っていること... 2016.04.13 読ん読く
読ん読く ウイスキーは日本の酒である 山崎蒸留所を独り訪問したのは、平成27年4月末のこと。高校時代の友人たちとの再会を前にし、僅かな合間を縫っての見学だったが、貴重な時間を過ごすことができた。山崎の駅に降り立った私。駅鉄と称して駅のそこらを撮りまくっていた。と、私の視線が窓口... 2016.04.09 読ん読く
読ん読く 阪神・淡路大震災から20年 私のたたかい 本書は阪神淡路大震災の被災者による手記です。昨年、2015年は兵庫県南部地震が起きて20年。各地で追悼イベントがありました。私自身、被災者です。20年目を迎えた1/17にはblogもアップしました。そこで、私なりに20年の区切りを付けたつも... 2016.04.01 読ん読く
読ん読く 図書館戦争 著者の作品は十冊近く読んでいる。が、著者の出世作として知られる図書館戦争シリーズを読むのは今回が初めて。結論からいうと、私は本書の世界観には入り込めなかった。残念なことに。本好きの端くれとしては、検閲や焚書に抗する図書館という構図は分かる。... 2016.03.30 読ん読く
読ん読く 悪意 悪意。この言葉から感じるのは、刹那的、衝動的とは逆の感情だ。長い時間をかけて熟成された感情。鬱屈といってもよいか。この様な負の感情を描くにあたり、著者は告白文や独白という形式を採る。告白文を書くのは犯罪の第一発見者野々口修。独白は加賀恭一郎... 2016.03.26 読ん読く
読ん読く 暴力団 著者はノンフィクションライターとしてよく知られている。私も著者の雑誌等での連載はよく拝見していた。我々が切り込むことはおろか、垣間見すらできない様々な闇が社会にはある。それらの闇を白日のもとにさらけ出す手法は、著者ならではのものだ。今の我が... 2016.03.21 読ん読く
読ん読く 地震イツモノート―阪神・淡路大震災の被災者167人にきいたキモチの防災マニュアル 今年(2015年)は阪神・淡路大震災が起きて20年。1/17には自分自身の記憶を新たにするため、当日の動きやその後の私の対応をブログに書いた。また、春の帰省時には神戸の「人と防災未来センター」にも行き、資料や映像からも当時の記憶を新たにした... 2016.03.20 読ん読く
読ん読く きつねのはなし 京の都には、怪しの影が似合う。本書は全編、怪しく魑魅魍魎がうごめく闇の都が描かれている。著者の京を舞台にした諸作の中で、著名なものは四条河原町や先斗町界隈を乱痴気騒ぎで走り回る内容が目立つ。しかし、本書は地味ではあるけれど、光の差さない京都... 2016.03.19 読ん読く