読ん読く

読ん読く

決断プロフェッショナル-失敗しないための思考と技術

本書は決断について実践的かつ簡潔に書かれた本である。「決断」をスピーディーに下すことは容易だ。しかし、決断を迅速に正しく下し続けることは実に難しい。以下、私自身のメモを兼ねて本書の内容を簡潔にまとめてみた。本書は決断の過程を大きく戦略・戦術...
読ん読く

ローカル線で地域を元気にする方法: いすみ鉄道公募社長の昭和流ビジネス論

2015年は、私にとって地方創生を意識した年であった。地方創生に関するイベントにも参加したし、今年2016年には実際にその現場にも訪れた。先覚者達の見識を吸収した一年。その流れは本稿を書いている今もなお続いている。本書は、その流れの中で読ん...
読ん読く

天佑、我にあり

真田幸村を書いた「華、散りゆけど 真田幸村 連戦紀」を読んだのは一年前。その時に著者を知ってからまだ一年経っていない。九度山蟄居の日々から大阪夏の陣での真田幸村の見事な散り様が描かれた傑作であった。だが、構成のバランスに少々ムラがあったよう...
読ん読く

彼女はもういない

本稿を書き始めてから、個人的に驚いたことがある。それは著者の作品を今まで読んだことがなかったということだ。本書の面白さに触れ、著者の実力を知り、それなのに今まで著者の作品を逃していたことはちょっとしたショックだった。著者の名前は当然知ってい...
読ん読く

東京自叙伝

現代の数多いる作家たちの中でも、著者の書くホラ話は一級品だと思っている。本書もまた、壮大愉快なホラ話が炸裂し、ホラ話として読む分には楽しく読み終えることができた。そもそも小説自体がホラ話であることはもちろんだ。中でもSFはジャンル自身が「ホ...
読ん読く

ダークゾーン

著者の大分前の作品にクリムゾンの迷宮という作品がある。いきなりどこへと知れぬ場所へ連れ去られた男女達が、命をかけた生き残りゲームを強いられる話だ。私が読んだのは記録によると2001年。14年前だ。本書を読み終えて思い出したのはクリムゾンの迷...
読ん読く

武田家滅亡

武田家滅亡。そのものズバリの題名だ。だが、私にとってこの題名はそれだけではなく、何か響くものを感じる。それは、私にとって武田家とは滅亡した一族ではないからだ。確かに戦国大名としての武田家は、最後の当主勝頼公が勝沼近くの天目山で自害して滅んだ...
読ん読く

シンプルに考える

先日レビューをアップした「WORK SHIFT」は第一回ハマドクで取り上げられた一冊だ。その内容は起業したての私に大いに示唆を与えてくれた。まさにビジネス本読書会のハマドクに相応しい本であった。第一回ハマドクから一ヶ月を経て、第二回ハマドク...
読ん読く

球界消滅

私の蔵書を数えたことはここ何年もないが、多分五千冊から一万冊の間だろう。30年以上に亘って蓄え続けてきたのだから、それぐらいにはなるだろう。しかし、その中で署名本となると、多分本書以外にはないかもしれない。本書は署名本だ。扉に著者のサインが...
読ん読く

佐藤家の人びと―「血脈」と私

本書は本来なら血脈各巻の解説として巻末に附されるべきものだ。しかし、上中下巻あわせて原稿用紙3400枚ともいう大作「血脈」。その解説には、語り尽くすべき内容が多すぎる。多彩な登場人物、無数のエピソード、何箇所もの舞台。一族の大河を描いた34...