読ん読く 日本の思想 著者の高名は以前から認識していた。いずれは著作を読まねばとも思っていた。戦後知識人の巨星として。日本思想史の泰斗として。だが、私はここで告白しておかねばならない。戦中に活躍した知識人にたいし、どこか軽んじる気持ちをもっていた事を。なぜかとい... 2019.04.26 読ん読く
読ん読く ブンとフン 著者の作品はずっと読んでみたいと思っていた。それなのに、著者の作品で先に読んだのは講演録「日本語教室」のほうだった(レビュー)。実家の父の蔵書の中に本書があり、もの心ついた頃から本書の存在は知っていた。本書を読んだのは、山の仲間とはじめての... 2019.04.18 読ん読く
読ん読く くらやみの速さはどれぐらい 本書の帯にはこう書かれていた。「21世紀版 『アルジャーノンに花束を』」確かにそうとれなくもない。だが、本書を単なるリニューアルした『アルジャーノンに花束を』と思わないでほしい。なぜなら、本書は全く別の観点、別の展開、別の時点で描かれた物語... 2019.04.13 読ん読く
読ん読く 山女日記 10日後にせまった尾瀬旅行。その前に山の気分を味わっておこうと思って手に取ったのが本書だ。タイトルのとおり、本書は山を訪れる女性が主人公だ。それぞれの短編を連ね、全体で一つの長編として成り立っている。短編の連作であるため、各編の主人公は違う... 2019.04.10 読ん読く
読ん読く テトリス・エフェクト―世界を惑わせたゲーム 本書はテトリスについての物語だ。テトリスの名前を知らない人はあまりいないと思う。私の娘たちも知っていたくらいだから。単純明快。それでいて中毒性を持つのがテトリス。上から落ちてくる四マスからなる四種類の図形を回転させ、横一列にマスを埋めれば消... 2019.04.06 読ん読く
読ん読く 境川を歩こう 町田に住んでいれば一度は目にするはずの境川。本書を読む三週間ほど前、妻と娘を連れてその源流のある草戸山に登ってきた。草戸山は町田市の最高峰であり、遥か江ノ島まで旅立つ境川の源でもある。頂上のすぐ下の斜面が源流だが、そこへは少し坂を下らなけれ... 2019.04.02 読ん読く
読ん読く 列島縦断 「幻の名城」を訪ねて 本書を読む二カ月前、家族で沖縄を旅した。その思い出は楽しさに満ちている。最終日に登城した勝連城跡もその一つ。勝連城跡の雄大な石垣と縄張り。そして変幻自在にくねっては一つの図形を形作る曲輪。勝連城跡は私に城巡りの楽しさを思い出させた。それまで... 2019.03.26 読ん読く
読ん読く ポール・マッカートニー ビートルズ神話の光と影 私にとってビートルズはベストワンのミュージシャンではない。しかし、ロックの歴史でオンリーワンを挙げろと言われれば、文句無しにビートルズを挙げる。彼らはまさに偉大な存在だ。私が生まれた時、すでにビートルズはこの世にはいなかった。にもかかわらず... 2019.03.22 読ん読く
読ん読く 東京オリンピック 文学者の見た世紀の祭典 二〇二〇年は東京オリンピックの年だ。だが、私はもともと東京オリンピックには反対だった。日本でオリンピックが開かれるのはいい。だが、なんで東京やねん。一度やったからもうええやないか。また東京でやったら、ますます東京にあらゆるものが集中してまう... 2019.03.10 読ん読く
読ん読く 知の巨人 荻生徂徠伝 隔月で知り合いの税理士事務所からお便りのDMをいただいている。その表紙には毎回、代表の方があいさつを兼ねた文章を載せている。ある号の表紙でとても印象に残ったことが載っており、弊社法人のFacebookアカウントで転載させていただいた。それが... 2019.03.05 読ん読く