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労働基準法と就業規則

平成三十一年を迎えた新年、令和の時代を間近に控え、私は自分の経営する会社に社員を雇う事を真剣に検討していた。人を雇うといっても簡単なことではない。ましてや、十数年の間を一人でやっていく事に慣れてしまった私にとって、雇用にまつわる諸々の責任を...
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水晶 他三篇

アーダルベルト・シュティフターという著者のことを、私は本書を読むまで知らずにいた。著者は詩人や小説家としても名を残しているが、画家としてもよく知られているようだ。19世紀の前半、1805-1868年を生きたこの作家は、当時オーストリアに属し...
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イノック・アーデン

本書は見慣れない形式で記されている。小説のような散文形式でもなく、詩のような断片的な断章でもない。詩のようでありながら、物語としての展開を備えている。つまり、物語性を備えた長編の詩。つまりは叙事詩とでも言うべきなのが本書である。よく、詩を朗...
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セヴィラの理髪師

毎年、年始は正月休みを利用して海外の名作を読むようにしている。2019年の最初に手に取ったのは本書だ。本書のタイトルは有名な喜歌劇と同一である。その喜歌劇の元となった戯曲が本書だ。戯曲である以上、内容はセリフとト書きだけで成り立っている。ほ...
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運営からトラブル解決まで-自治会・町内会お役立ちハンドブック

2018年の初夏にサイボウズ社で「サイボウズのチーム応援ライセンス開始記念セミナー」に登壇する機会をいただいた。そのブログ記事がこちらだ。セミナーの中では、自治会の総務部長を務めた私自身の経験を語った。そのためだろうか、セミナ―に対し、結構...
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ライフログのすすめ―人生の「すべて」デジタルに記録する!

本書を読む少し前、「SNSとはライフログツールである」(リンク)というブログを書いた。また、その記事とは別に、kintone Advent Calenderで「ライフログのkintone盛り alasql仕込みのGoogle Chart添え...
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坂の上の雲(八)

前巻は、日本海海戦を前日に控えた5/26日の夜で幕を閉じた。本書は5/27で幕を開ける。日本海海戦。それは日露戦争の掉尾を飾る戦いであり、奉天会戦の勝利によって、日本の勝利がほぼ明らかとなった戦局に最後の一押しとなる戦いでもある。そして、著...
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坂の上の雲(七)

ついに本書は日露戦争の、そして世界史上でも最大の会戦である奉天会戦にたどり着いた。黒溝台付近の海戦では、臨時に編成された立見尚文中将が率いる鴨緑江軍の活躍とロシアの満州軍の二人の将軍が反目しあった事によって、かろうじて陸軍は戦線を維持できた...
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坂の上の雲(六)

本書を通して著者は、日露戦争で陸海軍の末路が太平洋戦争の敗戦にあることを指摘する。さらに著者は、このころの陸軍にすでに予断だけで敵を甘く見る機運があったことも指摘する。例えばロシアの満州軍は、厳冬のさなかには矛を収めるはずという予断。その予...
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坂の上の雲(五)

前巻から続く旅順攻略の大苦戦。朝日を拝んでまで人を超えた力を望んだ児玉源太郎の苦悩は晴れない。悩んだ挙げ句に、児玉源太郎はついに大山元帥に申し出る。第三軍の指揮権を児玉参謀に委任する一筆をもらうことを。そして委任状を懐に忍ばせ、旅順へと向か...