読ん読く

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天国でまた会おう 下

上巻では、戦争の悲惨さとその後の困難を描いていた。その混乱の影響をもっとも被った人物こそ、エドゥアールだ。戦争で負った重い傷は、エドゥアールから言葉と体の動きを奪った。さらに破壊された顔は、社交の機会も失わせた。そのような境遇に置かれれば、...
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天国でまた会おう 上

本書は評価が高く、ゴンクール賞を受賞したそうだ。本書は第一次世界大戦の時代が舞台だ。悲惨な戦場と、戦後のパリで必死に生きる若者や元軍人の姿を描いている。第一次世界大戦とは、人類史上初めて、世界の多くが戦場となった戦いだった。しかも、それまで...
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メデューサの嵐 下

下巻では、着陸する空港を求めてあちこちを飛び回るスコットの苦闘が描かれる。メデューサが野放しになっている事実は、アメリカ中が知ることとなった。ペンタゴンやCIAも、とんでもない兵器が空にある事態を把握する。一方で、アメリカを危機に陥れた犯罪...
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メデューサの嵐 上

本書は、だいぶ長い間、私の部屋で積ん読になっていた一冊だ。ちょうど読む本が手元になくなったので手に取ってみた。本書は、今まで積ん読にしていたのが申し訳ないほど面白かった。何が面白かったかと言うと、飛行機の運転操縦に関する知識が深く、臨場感に...
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ミステリークロック

「トリックの奇術化とは、まさにそういうことなんですよ。機械トリックは、奇術で言えば種や仕掛けに当たりますが、それだけでは不完全です。言葉や行動によるミスリードなどで、いかに見せるかも重要になります。機械的なトリックは、人間の心理特性を考慮し...
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掏摸

著者の「教団X」は衝撃的な作品だった。私は「教団X」によって著者に興味を持ち、本書を手に取った。本書は欧米でも翻訳され、著者の文名を大いに高めた一冊だという。「掏摸」とはスリのこと。いかに相手に気づかれずサイフの中の金品を掏り取るか。数ある...
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奥のほそ道

本書は重厚かつ、読み応えのある一冊だ。それと同時に、日本人が読むには痛く、そして苦味に満ちている。人は他人にどこまでの苦難を与えうるのか。その苦難の極限に、人はどこまで耐えうるのか。そして、苦難を与える人間の心とは、どういう心性から育まれる...
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追憶の球団 阪急ブレーブス 光を超えた影法師

西宮で育った私にとって、阪急ブレーブスはなじみ深い球団だ。私の実家は甲子園球場からすぐ近くだが、当時、阪急戦を見に西宮球場に行く方が多かった。阪神の主催ゲームはなかなかチケットが取れなかったためだろう。よく父と西宮球場の阪急戦を観に行ったこ...
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世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法

メールが世の中にとって欠かせないツールとなって、早くも20数年が過ぎた。だが、今やメールは時代遅れの連絡手段となりつつある。メールを使う事が生産性を阻害する。そうした逆説さえ常識となりつつある。わが国の場合、信じられない事にFAXが現役で使...
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心霊電流 下

二人のなれ初めから、約二十年の間、離ればなれになっていたジェイミーとジェイコブズ師の数奇な縁。一度は身を持ち崩しかけていたジェイミーは、再会したジェイコブズ師から手を差し伸べられる事で身を持ち直す。そして、それを機に二人の縁は再び離れる。ジ...