読ん読く

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君の働き方に未来はあるか? 労働法の限界と、これからの雇用社会

個人事業主として9年、法人を設立して5年。常に働き方については意識してきたつもりだ。意識するだけでなく、毎朝夕をラッシュにもまれる消耗に耐え切れず、そこから逃れるためにもがいてきた。それが実を結んだのか、ここ二年ほどは通勤から逃れられている...
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光待つ場所へ

著者の作品を読むのは本書が初めてだ。だが、著者の名前は今までもよく目にしていた。何の予備知識もないままに読んだ本書だが、まず文体に惹かれた。その理由は、頻繁に改行を繰り返す著者の文体のスタイルが、私とは違っていたからだ。私には文体の癖がある...
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ふしぎな国道

講談社現代新書に収録された多彩なラインアップの中でも、本書はあまり見られない趣味の本だ。本書は肩の力を抜いて、楽しく読める。国道とはつまり道路。道路のあり方を楽しみ、その踏破を目標とする。私にとってとても共感できる趣味だ。かつて、私は自転車...
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打撃の神髄 榎本喜八伝

プロ野球の歴史は長く、幾人もの名選手を輩出してきた。名投手、ホームランバッター、守備の達人。そして打撃の職人。打撃の職人といえば、私と同年齢のイチロー選手がすぐに思い浮かぶ。メジャーリーグでも殿堂に選出されることは間違いない実績を上げた名選...
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殉死

乃木希典将軍の生きざまは令和に生きる私たちに教えてくれる。太平洋戦争で負ける前にはまだかろうじて残されていた、武士道のあり方を。新渡戸稲造博士が西洋人向けに書いた「BUSHIDO」。明治の世に新興国日本の精神を世界に紹介したこの本の存在も今...
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知の越境法 「質問力」を磨く

著者は一度テレビ出演から引退する意向を示したはず。にもかかわらず、いまだに節目のイベントにはメディアに登場している。テレビ界から引っ張りだこなのも、多くの支持を得ている表れだ。素晴らしいことだと思う。著者が支持されている理由は、いろいろと考...
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打たれても出る杭になれ 自らの弱点・失敗をバネにして

私の人生観に最も影響を与えた本。それはひょっとすると本書かもしれない。本書を読むのは今回が初めてだったというのに。では、なぜそう思うのか。その訳は、本書のタイトルが物心のついた頃から私の目にずっと触れていたからだ。それがいつからだったかは覚...
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あの日からの建築

本書もまた、『建物と日本人 移ろいゆく物語』に続いて建築という営みに興味を持って読んだ一冊だ。丹下健三氏の自伝を読もうと図書館を探したが、見当たらなかったので本書を手に取った。著者の名前は、建築関連の文章を読むと時折目にしていた。建築界では...
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建物と日本人 移ろいゆく物語

本書を読もうと思ったのは、先頃に読んだ『HIROSHIMA』の影響だ。『HIROSHIMA』は広島の被曝からの復興を四人の人物に焦点を当てて描いていた。描かれた四人の一人が丹下謙三氏だった。そこで描かれた丹下氏の方法論、つまり都市の景観を建...
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信濃が語る古代氏族と天皇ー善光寺と諏訪大社の謎

本書はとても面白かった。私のここ数年の関心にずばりはまっていたからだ。その関心とは、日本古代史だ。日本書記や古事記に書かれた神話。それらは古代の動乱の一端を表しているのか。また、その動乱はわが国の成り立ちにどう影響したのか。大和朝廷の起源は...