読ん読く ザ・ウイスキーキャット 本書を読んだきっかけは、山登りだ。本書を読む前日に訪れたのは、奥多摩の御前山。三人で登ったこの日、数日前に降った猛烈な雨の影響があちこちに残っていた。そのため、奥多摩のあちこちに急造の滝が流れていた。そのことは強く思い出に残っている。さまざ... 2021.04.24 読ん読く
読ん読く マイケル・K 生きることの本質とは何か。人は一人で生きていけるのか。本書が語っていることは、それに尽きる。政治が不安定な上、頻繁に内戦のおこる南アフリカ。その過酷な自然は、人に試練を課す。そうした不条理な現実を、主人公マイケル・Kは生きる。そして内戦で荒... 2021.04.17 読ん読く
読ん読く 地域を豊かにする働き方 被災地復興から見えてきたこと 先日、ソトコトの編集長による地域創生の本『ぼくらは地方で幸せを見つける ソトコト流ローカル再生論』を読んだ。『ぼくらは地方で幸せを見つける ソトコト流ローカル再生論』で取り上げられた取り組みは、最近の働き方改革の文脈に沿っていたように思う。... 2021.03.21 読ん読く
読ん読く 丹下健三 一本の鉛筆から 石井光太氏の『原爆 広島を復興させた人びと』を読んでから、本書の著者である丹下健三氏と建築家に興味を持ち、建築家が著した本、建築物を紹介する本などを読んできた。『原爆 広島を復興させた人びと』は、広島の戦後復興を、原爆ドームと平和公園と広島... 2021.03.15 読ん読く
読ん読く パル判事-インド・ナショナルリズムと東京裁判 靖国神社。わが国の戦死者の多くを英霊として祀る神社としてあまりにも著名だ。神社の境内の一角には遊就館と名付けられた建物が設えられている。わが国の礎となって命を散らした戦死者を顕彰する施設である。遊就館の脇には、いくつもの顕彰碑が建てられてい... 2021.03.12 読ん読く
読ん読く マウンドドレイゴ卿/パーティの前に 私が好きな欧米の作家は何人もいる。著者もその一人だ。「人間の絆」「月と六ペンス」「お菓子と麦酒」は読んだ。おそらく今、新潮文庫で読める作品は読破したのではないか。だが、本書は光文社文庫から出されている。著作権が切れたからだろうか。おかげで私... 2021.03.07 読ん読く
読ん読く ぼくらは地方で幸せを見つける ソトコト流ローカル再生論 旅が好きな私にとって、自分の趣味と仕事をどう結び付けるか。これが私の生き方の指針となっているように思える。仕事を趣味に無理やりくっつけることはしない。仕事だけに没頭し、趣味のない人間にもなりたくない。もちろん、趣味にうつつを抜かして仕事がお... 2021.02.27 読ん読く
読ん読く MONSOON 実は著者の作品を読むのは初めてかもしれない。著者の広範なフィールドワークや知識や着眼点など、若い頃はかなり興味を持っていた。ところが結局、著作は読まずに今まで来てしまっていた。著者のような人の本を読むと、自らの視野の狭さに愕然とする。常に視... 2021.02.22 読ん読く
読ん読く 村上海賊の娘 下 木津川砦をめぐる戦いにおいて、本願寺が門徒たちに示した旗。そこに書かれていたのが「極楽往生を遂げたければ、敵に背を見せるなかれ」。その旗を見て逆上した"景"。はるばる大坂本願寺まで信心の篤い信徒たちを送り届ける船旅の中で、漁民たちの一途な思... 2021.02.06 読ん読く
読ん読く 村上海賊の娘 上 著者の本を読むのは「のぼうの城」「忍びの国」に続いて3冊目だ。本屋の店頭で話題になっていた本書の記憶が残っていて、いずれ読むべき本として常に脳裏にあった。瀬戸内海、特に村上水軍の伝説は、さまざまなご縁を通して興味を持っていた。かつて、大久野... 2021.02.05 読ん読く