2022-01

読ん読く

ベルカ、吠えないのか?

これまたすごい本だ。『アラビアの夜の種族』で著者は豪華絢爛なアラビアンナイトの世界を圧倒的に蘇らせた。本書は『アラビアの夜の種族』の次に上梓された一冊だという。著者が取り上げたのは犬。犬が人間に飼われるようになって何万年もの時が過ぎた。人に...
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日本でいちばん大切にしたい会社 7

本書は、パートナー企業の社長様からお借りした一冊だ。著者の講演は拝聴したことがある。関西大学カイザーセミナーでゲストとして登壇してくださったのが著者だ。目の前で講演の内容を伺った時の迫力は今も印象に残っている。迫力とは、人を大切にしない会社...
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憂鬱な10か月

本書はまた、奇抜な一冊だ。私は今まで本書のような語り手に出会ったことがない。作家は数多く、今までに無数の小説が書かれてきたにもかかわらず、今までなどの小説も本書のような視点を持っていなかったのではないか。その事に思わず膝を打ちたくなった。実...
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神去なあなあ日常

このところ、本書のような構想の小説をよく目にする。社会問題を小説の形で読みやすくし、読者に届ける。政治や産業経済に関わる問題をうまく小説の形に噛み砕き、わかりやすい形として世に訴える。有川浩さんや黒野伸一さんの作品など、何回か当ブログでも取...
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ウルフ・ホール 下

下巻では、ウルジーの寵臣だったトマス・クロムウェルがヘンリー八世に目をかけられ、信を得てゆく様が描かれる。ウルジーが失脚した原因となった、ヘンリー八世の離婚問題。それはキャサリン・オブ・アラゴンを離縁し、アン・ブーリンと結婚する事に執心した...
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ウルフ・ホール 上

本書はブッカー賞受賞作品だ。それもあって手に取った。表紙には見覚えのある人物の肖像画が載っている。トマス・クロムウェル。帯にもその人物の名前が記されていたが、かつて高校時代に世界史の授業で聞いたことがある。だが本書を読む前の私は、クロムウェ...