読ん読く 蛍の森 著者は被爆後の広島を語る上で重要な三人の人物を描いたノンフィクション「原爆 広島を復興させた人びと」を著した。私はこの本を読んで著者に注目した。その著者が初めて出した小説が本書だ。ハンセン病、またの名をらい病と呼ばれる病気がある。かつては業... 2021.08.13 読ん読く
読ん読く 人災はどこから始まるのか 「群れの文化」と「個の確立」 本書は、元日本原子力研究所や日本原燃株式会社といった原子力の第一線で働いていた著者が書いている。原子力技術者が、東日本大地震が起こした惨禍とそれに伴う福島第一原子力発電所の事故を受け、贖罪の気持ちで書いたものだという。題材が題材だからか、本... 2021.08.12 読ん読く
アクアビット航海記 アクアビット航海記-打たれてもへこたれない 今までの連載を通じ、私の人生を振り返ってきました。私の人生は決して平坦なものではありません。何度も凹まされ、傷ついてきました。鼻をへし折られるぐらいならまだしも、やくざさんの家に飛び込み営業で殴られたり、営業成績の不調でその場で丸刈りにされ... 2021.08.10 アクアビット航海記
読ん読く ハル、ハル、ハル 本書は、三編の短編からなっている。どれもがスピード感に満ちており、一気に読める。「ハル、ハル、ハル」「この物語はきみが読んできた全部の物語の続編だ」という一文で始まる本編。“全ての物語の続編”というキーワード。これが本編を一言で言い表してい... 2021.08.09 読ん読く
物申す スポーツの感動は人類に必要 東京オリンピックが閉幕式を迎えようとしています。よくぞ終わったといえるほど、波乱の大会でしたね。開会式の前日まで、各地で行われていた開催を反対する訴え。開会式の演出をめぐる人々の相次ぐ辞任や更迭。その結果を受けた開会式の酷評。開催中には新型... 2021.08.08 物申す
映画を観、思いを致す アウシュヴィッツ・レポート 衝撃の一作だ。私がアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の恐るべき実態を描いた映画を観るのは『シンドラーのリスト』以来だ。人を能率的に殺すためだけに作られた収容所。労働に耐えうるものと殺されるものがいとも簡単に選別され、殺されるものは即座に... 2021.08.07 映画を観、思いを致す
読ん読く 昼は雲の柱 著者の作品を読むのはこれで三作目だ。著者は「震災列島」「死都日本」の二冊で、宮崎・鹿児島と濃尾平野を壊滅させている。本書で壊滅させられるのは、富士山のふもとに控える山中湖村や御殿場市、裾野市のいったいど。令和の今、富士山が噴火するとどうなる... 2021.08.04 読ん読く
読ん読く 文明が衰亡するとき 著者の本を読むのは初めてだ。以前から著者の名前は高名な国際政治学者として知っていた。今、世界は不透明な状態になりつつある。40も半ばを過ぎた私がこれから生きていくにあたり、何を指針とすべきか。40歳半ばとは本来、より広い視野と知見を持ってい... 2021.08.02 読ん読く
読ん読く 保科正之 民を救った天下の副将軍 本書を読んだのは二泊三日で参加した福島県お試しテレワーク体験ツアーの帰り、東北新幹線の車内だ。その際、私たちが宿泊していたのは猪苗代町。ゲストハウス道の旅籠「椿」さんで二泊お世話になった。この旅については別のブログにもアップしたので、そちら... 2021.08.01 読ん読く