読ん読く 任務の終わり 下 本書では、上巻で研がれたハーツフィールドの悪の牙が本領を発揮する。人々を自殺へと追い込む悪の牙が。ハーツフィールドの狡知は、旧式のポケットゲーム機ザビットのインストール処理を元同僚の女性に依頼する手口にまでたどり着く。そのインストールが遠隔... 2020.06.15 読ん読く
読ん読く 任務の終わり 上 『ミスター・メルセデス』から始まった三部作も本書をもって終わる。前作の『ファインダーズ・キーパーズ』のラストは、昏睡し続けるミスター・メルセデスことハーツフィールドの不気味な姿を暗示するかのようにして幕を閉じた。『ミスター・メルセデス』では... 2020.06.14 読ん読く
読ん読く 楽園のカンヴァス 本書は実に素晴らしい。あらゆる意味で端正にまとまっている。小説としての結構がしっかりしている印象を受けた。本書の主人公、織絵は、美術館の監視員というどちらかといえば裏方の役割を引き受けている。母と娘と共に暮らし、配偶者は登場しない。ところが... 2020.06.13 読ん読く
読ん読く 魔法の種 ノーベル文学賞を受賞した作家たちは、いつか読破せねばと思っている。著者はインドにルーツを持つ英文学の世界では有名な作家だ。そして、ノーベル文学賞の受賞作家でもある。それなのに著者の作品はいまだに読んだことがなかった。本書が初めてだ。著者の作... 2020.06.12 読ん読く
読ん読く 愚者の夜 本書は芥川賞を受賞している。ところが図書館の芥川賞受賞作品コーナーで本書を見かけるまで、私は著者と本書の名前を忘れていた。おそらく受賞作リストの中で本書や著者の名前は見かけていたはずなのに。著者には申し訳ない思いだ。だからというわけじゃない... 2020.06.11 読ん読く
物申す 47歳。若いとみるか、老いとみるか。 おとといの6/6で、私は47歳になりました。その年齢を若いと見るか、それとも老いとみるか。人によってとらえ方はさまざまです。ですが、私は自分の余命がわずかだと感じています。根が楽観的な私であるにもかかわらず、「まだ」47歳ではなく、「もう」... 2020.06.07 物申す
読ん読く 盤上の夜 本書は、友人に貸してもらった一冊だ。友人宅に遊びに行った際、本書をお勧めとして貸してくれた。お勧めされただけあって、本書はとても素晴らしい内容だった。本書が取り上げているのは、有名なボードゲームだ。将棋、囲碁、チェッカー、インドの古代将棋、... 2020.06.06 読ん読く
読ん読く チームのことだけ、考えた。 令和二年五月の中旬に7日間ブックカバーチャレンジで本書を取り上げました。あらためて書き直してもよいのですが、その時に書いた内容が私の言うべき事を言い尽くしているので、ほぼ流用してアップします。これをアップした5/10の前日は、kintone... 2020.06.05 読ん読く
読ん読く 時生 たまに、著者はSFの設定に乗っかった作品を書く。本書もそのうちの一冊だ。本書が面白いのは、SFの設定を支える技術をくだくだしく説明せずに、台詞だけで虚構の設定を読者に納得させていることだ。その設定とは、タイムワープ。自分の息子が過去の若い自... 2020.06.04 読ん読く
読ん読く さくら 最近の私が注目している作家の一人が著者だ。著者の「サラバ!」を読み、その内容に心を動かされてから、他の作品も読みたくて仕方がない。著者の作品は全てを読むつもりでいるが、本書でようやく三冊を読んだにすぎない。本書は著者が上梓した二冊目の作品ら... 2020.06.02 読ん読く