読ん読く カミソリシュート―V9巨人に立ち向かったホエールズのエース 当ページのブログでは何度も書いているが、私の実家は甲子園球場のすぐ近くだ。私が小、中学生だった9年間はすっぽり80年代におさまっている。つまり、80年代の甲子園とともに育った。タイガースが怒涛の打撃を披露する強さや、脆く投壊する弱さ。高校球... 2018.10.31 読ん読く
読ん読く 伊能忠敬―日本をはじめて測った愚直の人 ここにきて、また伊能忠敬が脚光を浴びている。中高年の希望の星として。伊能忠敬といえば、日本ではじめて全国地図を作った人物だ。全国を測量して歩き、実際の日本の地形と遜色ない日本地図を作った業績は不朽だ。井上ひさし氏による『四千万歩の男』で取り... 2018.10.29 読ん読く
読ん読く 流 本書を読んでいて、私が台湾を扱った小説をほとんど読んだことがないことに気づいた。本書は私にとって台湾を扱った初めての小説かもしれない。本書を読んで台湾がとても懐かしくなった。台湾は私にとって思い出の深い島だ。かつて、民国84年の夏に台湾を訪... 2018.10.24 読ん読く
読ん読く 境界なき土地 著者の『夜のみだらな鳥』は傑作と言うべき作品だった。読者の時空ばかりか道徳をも失わせるような内容にはとても衝撃を受けた。ただ、一方で凝りに凝った複雑極まる構成のため、読むのにとても骨が折れたことを覚えている。一言でいうと難解な小説だ。それ以... 2018.10.23 読ん読く
読ん読く 片想い 本書はとても時代を先取りした小説だと思う。というのも、性同一性障害を真正面から取り上げているからだ。本書の巻末の記載によると、週刊文春に1999/8/26号から2000/11/23号まで連載されたそうだ。いまでこそLGBTは社会的にも認知さ... 2018.10.20 読ん読く
読ん読く 別れ フィクションのエルドラードと銘打たれたこのシリーズに収められた作品は結構読んでいる。ラテンアメリカ文学の愛好者としては当然抑えるべきシリーズだと思う。加えて本書の訳者は寺尾隆吉氏。とあらば読むに決まっている。氏の著した『魔術的リアリズム』は... 2018.10.18 読ん読く
読ん読く 資本主義の極意 明治維新から世界恐慌へ 誰だって若い頃は理想主義者だ。理想に救いをもとめる。己の力不足を社会のせいにする時。自分を受け入れない苦い現実ではなく己の望む理想を望む誘惑に負けた時。なぜか。楽だから。若いがゆえに知識も経験も人脈もない。だから社会に受け入れられない。その... 2018.10.16 読ん読く
読ん読く 日本の原爆―その開発と挫折の道程 「栄光なき天才たち」という漫画がある。かつてヤングジャンプで連載されており、私は単行本を全巻揃えていた。日本の原爆開発について、私が最初にまとまった知見を得たのは、単行本6巻に収められていた原爆開発のエピソードからだ。当時、何度も読み返した... 2018.10.13 読ん読く
読ん読く 眼ある花々/開口一番 洋酒文化と純文学。私がそれらに興味を持ったのは20代前半の頃だ。酒文化の方が少し早い時期だったと覚えている。今もなお、その二つは私にとって人生を生きる原動力となっている。その二つの文化を代表する作家として、著者の名前を外すわけにはいかない。... 2018.10.11 読ん読く
読ん読く アリス殺し 「このミステリーがすごい」で本書が上位に入っていたこともあって久々に著者の本をよんだ。夢の世界に起きた殺人が現実の世界にも影響を与える設定。これはSFでは有りそうな設定だが、ミステリーでは冒険だ。なぜ設定のような現象が起きるのか。そんな整合... 2018.10.07 読ん読く