2017-11

読ん読く

原子雲の下に生きて

本書は、長崎原爆資料館で購入した。長崎に訪れるのは三度目だが、原爆資料館は初めての訪問。前の二回は時間がなかったり、改装工事で長期休館中だったりとご縁がなく、三度目にしてようやく訪問することができた。だが、ようやく実現したこの度の訪問も私に...
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オン・ザ・ロード

「おい、おまえの道はなんだい? 聖人の道か、狂人の道か、虹の道か、グッピーの道か、どんな道でもあるぞ。どんなことをしていようがだれにでもどこへでも行ける道はある。さあ、どこでどうする?」(401P)「こういうスナップ写真をぼくらの子どもたち...
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ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」

本書は私にとって16年ぶりとなる長崎への旅の途上で読んだ。羽田から長崎への機内と、博多から長崎への電車内で。本書はまさに旅のガイドとなった。その意味でも印象深い。そして、本書を読んだ翌日、本書に書かれた内容を自らの足でめぐることができた。そ...
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継母礼讚

先日、「官能の夢ードン・リゴベルトの手帖」についてのレビューを書いた。本書は、その前編にあたる。続編を先に読んでしまったため、なるべく早く本書を読みたいと思っていた。本書を読んで思ったこと。それは「官能の夢〜」が本書の続編ではなく、逆に本書...
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人類5万年 文明の興亡 下

541年。著者はその年を東西の社会発展指数が逆転し、東洋が西洋を上回った年として特筆する。それまでの秦漢帝国の時代で、西洋に遅れてではあるが発展を遂げた東洋。しかし「社会発展は、それを妨げる力を生み出す」パラドックスは東洋にも等しく起こる。...