読ん読く 三陸海岸大津波 3.11の津波は、日本人に津波の恐ろしさをあまねく知らしめた。ネット上に投稿された数々の津波動画によって。私自身、それらの動画をみるまでは津波とは文字どおり巨大な波だと勘違いしていた。嬉々としたサーファーたちがパドリングして向かう巨大なパイ... 2017.06.26 読ん読く
読ん読く フランス人は10着しか服を持たない パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣 本書もまた、曰く付きの一冊だ。妻から勧められ、次に読もうと鞄に入れていた。そしてすぐ、出来事は起きた。仕事をしていた私の机の横で雪崩が起きたのだ。机の脇に積み上げられ、立派なタワーとして成長を続ける観光パンフレットの倒壊。それらは決して無価... 2017.06.25 読ん読く
読ん読く 夏の災厄 本書の巻末には瀬名秀明氏による解説が付されている。残念ながら私にはそれに勝る水準のレビューは書けそうにない。その解説に全ては書かれている。だが、及ばぬことは分かっていても書きたいのがレビュー。二番煎じを承知で書いてみたいと思う。本書は、日常... 2017.06.24 読ん読く
読ん読く 脱獄歴六回の記録保持者 五寸釘寅吉の生涯 網走刑務所には二回訪れている。一回目は大学時代に友人と。二回目はまだ小さい長女やワンちゃんもつれて家族で。二度も私に足を向けさせた網走刑務所は実に興味深い場所だ。多分、次に道東を訪れた際にも博物館網走監獄は訪れることと思う。見学が終わった後... 2017.06.23 読ん読く
読ん読く 百年法 下 上巻では、百年法を成立させる過程で笹原が自死を遂げる。その志を継いだのが内務省で笹原の部下であった遊佐。遊佐は百年法を国民にあまねく浸透させるためには民主主義では生ぬるいと考える人物だ。権限を持った施政者による強力な指導がこれからの日本共和... 2017.06.21 読ん読く
舞台を観、想いを致す THE SCARLET PIMPERNEL タカラヅカのスターシステムはショービジネス界でも特徴的だと思う。トップの男役と娘役を頂点に序列が明確に定められている。聞くところによると、羽の数や衣装の格やスポットライトの色合いや光度まで差別されているとか。トップの権限がどこまで劇団内に影... 2017.06.16 舞台を観、想いを致す
読ん読く 百年法 上 国家を成り立たせるための最低要件。それは政治学の初歩の問いではないか。この場で私が思いつく限りでも、国民、国境、そして軍隊も含む外交主体などが浮かぶ。最後に挙げた主体とは、国の実態を対外折衝を行える組織に置く考えに基づいている。つまり、対外... 2017.06.13 読ん読く
読ん読く 赤ヘル1975 世に原爆を題材にした小説は数あるが、被爆後のヒロシマを描いた代表作の一つとして本書を取り上げてもよいのではないか。戦後の広島の復興を、1975年の広島東洋カープ初優勝に象徴させた本書は、全く新しい切り口で原爆を描いている。そもそも私は、広島... 2017.06.07 読ん読く
読ん読く カラマーゾフの妹 本書は江戸川乱歩賞を受賞している。江戸川乱歩賞といえば推理作家の登竜門としてあまりにも名高い。多数の作家を輩出していて、受賞作もバラエティに富んでいる。私も歴代の受賞作は読むようにしているし、タイトルもかなりの数を諳んじられる。そんな歴代の... 2017.06.03 読ん読く