2016-03

読ん読く

図書館戦争

著者の作品は十冊近く読んでいる。が、著者の出世作として知られる図書館戦争シリーズを読むのは今回が初めて。結論からいうと、私は本書の世界観には入り込めなかった。残念なことに。本好きの端くれとしては、検閲や焚書に抗する図書館という構図は分かる。...
読ん読く

悪意

悪意。この言葉から感じるのは、刹那的、衝動的とは逆の感情だ。長い時間をかけて熟成された感情。鬱屈といってもよいか。この様な負の感情を描くにあたり、著者は告白文や独白という形式を採る。告白文を書くのは犯罪の第一発見者野々口修。独白は加賀恭一郎...
読ん読く

暴力団

著者はノンフィクションライターとしてよく知られている。私も著者の雑誌等での連載はよく拝見していた。我々が切り込むことはおろか、垣間見すらできない様々な闇が社会にはある。それらの闇を白日のもとにさらけ出す手法は、著者ならではのものだ。今の我が...
読ん読く

地震イツモノート―阪神・淡路大震災の被災者167人にきいたキモチの防災マニュアル

今年(2015年)は阪神・淡路大震災が起きて20年。1/17には自分自身の記憶を新たにするため、当日の動きやその後の私の対応をブログに書いた。また、春の帰省時には神戸の「人と防災未来センター」にも行き、資料や映像からも当時の記憶を新たにした...
物申す

ウィスキー検定3級合格

昨夜、私の元に第3回ウイスキー検定の合格証が届きました。今年の2/7に妻と一緒に3級を受験した結果です。私は77点しか取れず、妻は52点で不合格。正直言って私にとっては不本意な得点でした。3級と侮り9割は取れると思っていた驕りを自分で戒めな...
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きつねのはなし

京の都には、怪しの影が似合う。本書は全編、怪しく魑魅魍魎がうごめく闇の都が描かれている。著者の京を舞台にした諸作の中で、著名なものは四条河原町や先斗町界隈を乱痴気騒ぎで走り回る内容が目立つ。しかし、本書は地味ではあるけれど、光の差さない京都...
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浮雲心霊奇譚 赤眼の理

八雲シリーズが佳境に入り、著者も展開に苦慮していると思われる。最新刊である「心霊探偵八雲9 救いの魂」は、八雲シリーズの終焉が間近であると思わされる。著者を世に出し、人気作家としたシリーズをこのまま終わらせてしまうのか。おそらくは著者も編集...
読ん読く

決算書はここだけ読め!

実は私は簿記三級の資格を持っている。取ったのは大学の頃。商学部だったので簿記概論だかの授業があり、単位取得条件が三級合格だったのだ。先生の名前は忘れてしまったが、授業内容は分かりやすく、簿記の面白み、奥深さを教えてもらえたと思う。機会があれ...
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日本再生の礎を築いた 二宮尊徳の生涯

本書を読む二月ほど前に、小田原市で開かれた第八回嚶鳴フォーラムを友人に誘われ聴講した。嚶鳴フォーラムとは、各自治体がそれぞれの自治体にゆかりのある偉人を紹介しあい、理解を深めることを主旨としている。小田原といえば小田原城や今に至る街づくりを...
物申す

受験生に向けて-偏差値に負けるな

そこら中で梅の花が咲き誇っています。紅白が美しい季節です。この季節はまた、受験の季節でもあります。受験が終わった方、まだこれからの方。喜びや悲しみが、それぞれの方に届けられていることでしょう。我が家も長女が初受験に臨みました。幸いにして第一...