2012-08

読ん読く

昭和十七年の夏 幻の甲子園―戦時下の球児たち

私の実家は甲子園であり、幼少のころから大和球士氏の書く大人向けの野球史書などを読む子供であったため、未だに本書のような秀作に出会うたびに、心が高鳴る。本書は戦前最後の中等野球大会として開催されながら、主催者が朝日新聞社ではなく文部省とされた...
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からだの知恵 この不思議なはたらき

本書を手に取ったのは、この頃、我が家のヨーキーの小春が急激に体調を崩し、何かせずにはいられなかった焦りから。結局本を読み始めて2日後に、小春は天に召されてしまい、人間の身体について説明された本書は小春にとって何の意味も持ちえないものとなった...
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闇の子供たち

著者の作品は本書が初見。本書はノンフィクションとフィクションの境をあえて曖昧にした内容で、論議を呼び起こし映画化もされた作品である。タイ農村部の人身売買の取引と、少女たちが売られ、性の欲望に蹂躙されていく様が、ポルノと見間違えるぐらいのえぐ...