読ん読く 会社のルーツおもしろ物語―あの企業の創業期はこうだった! 今年最初の本は、日本で一時代を築いた企業の創業期をまとめた本書。夏に実家に帰った際に手に取ったまま東京に戻ってしまい、年末年始の帰省時に返そうと思って持ってきたので、実家にいる間に読了。手堅く企業の草創期がまとめられていて、産業史として興味... 2012.01.31 読ん読く
読ん読く 逆立ち日本論 物事をあるがままに見ようとしても、様々な錯視の実例を見る度に、自分の見ている物についての確信が揺らいでくる。それと同じく、自分の考えというものを確立しようと思う度に、考えの立脚点を強固な地に置いたつもりが、実はいびつだったと思い知らされるこ... 2012.01.22 読ん読く
読ん読く となり町戦争 著者については知識がなく、この本も題名に惹かれ手に取った。筒井康隆氏の小編に「三丁目が戦争です」というのがあって、その世界観を想像したため。ところが本書は雰囲気や世界観はもう少しシリアスな感じを持っている。行政の一環として町単位での戦争事業... 2012.01.21 読ん読く
読ん読く 幻夜 後味が強烈に悪い。こんなことが許されるのだろうか、と思えるほど。そしてその思いを後から振り返るにつれ、まんまと著者の術中に嵌ったことを悟る。後味が悪ければ悪いほど作中人物への感情移入の度合いが強いことを意味し、おそらくはそれを狙って書いた著... 2012.01.14 読ん読く
読ん読く リーシーの物語 下 上巻のレビューに書いたけれど、じっくり読むという目標が、もろくもくずれ、下巻は3日で読み終えてしまっている。これは退屈になって斜め読みになったのではなく、物語の面白さに追われてしまったため。上巻のレビューに書いたように、大枠の展開は今までの... 2012.01.08 読ん読く
読ん読く リーシーの物語 上 著者の本も大分読んできているけれど、最近はちょっと展開がマンネリ化の方向にあるなぁ・・・と思うことが多い。正直言ってこの本も展開としては今までの名作たちと同じような部分もあるにはあるのだけれど、著者の凄いところはその描写のディテールにあり、... 2012.01.08 読ん読く
読ん読く 鷺と雪 著者の本はそれほど読みこなしておらず、円紫さんシリーズを少し読んだ程度。だが、日常の些細な謎をミステリに仕立てあげる手腕にはかねてから敬服しており、直木賞受賞作である本書も数ある著者の本の一つという程度の認識で手に取った。様々な日常の事件を... 2012.01.07 読ん読く
読ん読く 骨の記憶 著者の名前はミステリ関係のランキング本や新古書店などで目にしていたけれど、手に取るのは初めて。浅い見方をすればプロットは集団就職での裸一貫での状況からバブルに踊るまでの日本昭和史を背景に絡めたサクセスストーリーで、有りがちといえば有りがちな... 2012.01.06 読ん読く
読ん読く チボの狂宴 ノーベル賞を受賞してからというもの、翻訳される機会がふえたのだろうか、この本も翻訳されありがたい限りだ。ドミニカ共和国の独裁者として一時代を築いたトルヒーリョを描いたこの作品、以前、ガルシア=マルケスが『迷宮の将軍』でも取り上げたのだけれど... 2012.01.05 読ん読く