2011-11

読ん読く

あなたが子どもだったころ―こころの原風景

氏の本は20代中ごろによく読んだ。心理学という学問に興味がわいたそのころ、色んな心理学の本を読んでいたけれど、一番読んだのは河合氏の本だったように思う。対談の名手として氏の対談集も色々と読んだけれど、仕事が忙しくなるにつれ、氏の本からも心理...
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ユージニア

夜のピクニックを読んでから、著者の本を読むようになったのだが、この本も評価が高いと聞き読んでみた。最後まで明かされないけれど誰にも読めばすぐにわかる北陸の都市で起こった毒物大量殺人事件に対する関係者のインタビュー形式で話が進んでいく。帝銀事...
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アヒルと鴨のコインロッカー

この本も著者の本で読めていなかった本の一つ。読み終えた直後にブータン国王夫妻来日のニュースを耳にし、ブータンの風土や国民性に色々の描写があっただけに興味深かった。過去の様々な出来事とその2年後の現在とが交互に登場し、現在の謎の出来事が2年前...
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心の脳科学―「わたし」は脳から生まれる心の脳科学―「わたし」は脳から生まれる

宇宙や歴史、物理など、学問の成果にわくわくさせられる分野は色々とあるけれど、かつて心理学の本を色々と読んだことのある経験から、脳についても関心をもっていて、宇宙論と同じぐらい新しい発見が次々とあるこの分野にはなるべくついていこうと思っている...
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横道世之介

大学生活を描いた小説にはとにかくよわい。この本を読んでいて自分の大学生活のことを色々と思い出してしまった・・・この本が面白いのは単に大学生活だけをえがくだけでなく、挿話として登場人物たちの十数年後の日常も描かれていること。そのことによって、...
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終の住処

サラリーマン作家の芥川賞受賞として話題になったこの本。読後の印象は、その前に読んだ「ガラパゴス化する日本」の余韻が残っていたためか、非常に寒々としたものだった。有能で真面目なサラリーマンが、外見では華やかに昇進していく一方、内側では怪異現象...
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ガラパゴス化する日本

私は仕事上で多大な不便を託っているにも関わらず、いまだにガラパゴス携帯を使用している。ガラケーという割に、飯の種であるSNSや携帯などのIT分野以外では、私の中ではガラパゴスが単なるはやり言葉になってしまっていて、浅い言葉の使い方はよくない...
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武揚伝〈下〉

著者の本は第二次大戦下のエピソードを重厚に取り上げた諸作や、警官シリーズなど、比較的よく読んでいる。エンターテインメントの骨法が分かっている人だけに、下巻は江戸開城から官軍に反旗を翻すまでの逡巡、函館への航行と圧倒的な劣勢の中の苦闘と、時代...
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武揚伝〈上〉

最近のTPP論議について、これは日本国の開国であるという論調を目にすることが多い。ここ200年でいうと、幕末、第二次大戦に続く3回目の開国であるという。今のtppがどのような開国になるのか皆目わからないけれど、封建体制を終わらせ日本を変えた...
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第6の波 環境・資源ビジネス革命と次なる大市場

このままの成長路線で人類が発展し続けていくという意見を疑いなく言える人はよもやいないと思うけれど、ではどうすれば成長と地球環境の保全を両立させられるかという問いに答えられる人も殆どいないと思う。そんな喫緊の問いに答えてくれる本がこれ。決して...