読ん読く きのうの世界 夜のピクニックの印象が深く、新たに手に取ってみた。最初のほうの人称が独特で、数々の細かい謎を積み重ねていくところ、だんだんどこに連れて行かれるのかわからない筋道を追っていくことになる。そもそも何が謎なのかすら、どこに向かっているのかも分から... 2011.10.30 読ん読く
読ん読く 死ねばいいのに 京極氏の本は出版された単行本はほぼすべて読んでいるけれど、この本は優れものの部類だ。このところの氏の作品は巷説百物語シリーズに見られるように、百鬼夜行シリーズにない丁寧すぎる心理描写が目立つようになってきた。その路線の終着点が、先年著者が世... 2011.10.30 読ん読く
読ん読く 神器〈下〉―軍艦「橿原」殺人事件 上巻の感想では書かなかったけれど、この本、実は太平洋戦争論、日本人論としてかなり突っ込んだところまで書いている。平和ボケの私には分かり様のない戦争の理不尽さや、戦争に行った人間が今の平和な世に対して頂く複雑な思いなどを含め、皇室や戦後の日本... 2011.10.30 読ん読く
読ん読く 神器〈上〉―軍艦「橿原」殺人事件 著者の作品、芥川賞受賞という背景があるためかどうかはわからないけれど、推理小説の分野にもここ数年進出しているけれど、ただの推理小説にとどまらない、メタミステリ的な感じがあり、よく読んでいる。こちらの作品もミステリの定石を突き崩すような仕掛け... 2011.10.30 読ん読く
読ん読く 顔のない敵 著者の作品は、奇をてらわずに正統な堅実な筆致なんだけど、見事な本格推理を書きつつ、推理小説の中にも主張をこめている作品もありどちらも好きです。ただ、本格に徹したときの動機などは弱い部分があるなぁと感じていて、それがこの作品のように著者の意見... 2011.10.30 読ん読く
読ん読く 赤朽葉家の伝説 著者の作品を読むのは「私の男」について2作目。こちらの作品は、私が好むラテンアメリカ諸作家ののマジックリアリズム的な感じが強いとのことで、期待していました。山陰という場所を選んだのも絶妙で、戦後からの日本の近代史にマルケスのような世界を築き... 2011.10.30 読ん読く
読ん読く 東京裁判 (下) 上巻と同じく、この本を読むのは2度目。この本が出版された当時は日本の国勢が上り調子で、東京裁判は過去の出来事という感じで捉えられていたのが功を奏したのか、却って客観的に記述を保っているのではないかと思う。だからこそ信頼できる入門書として売れ... 2011.10.29 読ん読く
読ん読く 東京裁判 (上) この本を読むのは2度目。今の日本の立場、どうしてもこの東京裁判で押された烙印の影響から逃れられていないように思える。アジア諸国に対して先方の立場にも理解を示しつつ、それでもなお日本の国としての矜持を守っていくためにも、この裁判のことや、その... 2011.10.29 読ん読く
読ん読く 「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い 禁じられた数字〈下〉 上巻を6月に、数か月ぶりのブランクを経て下巻を読む。とにかくタイトルの付け方が抜群にうまいなぁ・・・と。ただし、内容についてはちょっと高度になってきつつあり、商学部出身の癖に、簿記も3級は持っているにもかかわらず、なかなかすんなりと会計的な... 2011.10.29 読ん読く
読ん読く 夜のピクニック 著者の本、読まねば読まねばと思っていたのに、ようやく初読破。これまた当たり!とある高校の恒例行事として一昼夜歩きづめに歩くという行事があって、その極限状態の中で過去の恩讐をどのように乗り越えていくか、というテーマが表向きにあるのだけれど、私... 2011.10.29 読ん読く